「SRIXON ZXi」7Wはピンを狙い打てるFW
ゴルフ5は近年、フィッティングの現場においてショートウッドの提案に力を入れてきた。7W、9Wといったショートウッドは、ユーティリティ(UT)の一般化、多様化によって一時勢いを失いつつあったが、ヘッドの形状的にUTよりも重心が深いぶん球が上がりやすく、クラブが長いため飛距離も出しやすいなど特有の強みを多く備えているため、ゴルフ5では再注目しているのだ。
実際のフィッティングの場面でも、5Wとアイアンをつなぐロフト20度以上の領域でUTよりもショートウッドのメリットが大きいアマチュアが少なくないと、ゴルフ5プレステージ神戸店勤務のフィッター竹田敬介さんも感じているという。
そんななかでも「SRIXON ZXi」の7Wは、「あるようで意外とない、実戦的なショートウッド」だと竹田さんは高く評価する。

ゴルフ5プレステージ神戸店勤務のフィッター竹田敬介さん(写真/小林司)

プレステージ神戸店の佐久間愛店長。試打室、試打クラブが充実しているのはもちろん、アパレルや小物、キャディバッグなどの品ぞろえも豊富(写真/小林司)
「7Wがラインアップされているモデルはアベレージゴルファー向けのブランドが中心なので、機能が『やさしくて高い球が打てる』ことや『やさしく飛ばせる』ことに向きがち。そのためちょっとヘッドが大きかったりつかまりすぎたり、球が強かったりして、いざ『ピンを狙う』となったときに意外と不十分なモデルも多いんです。その点『SRIXON ZXi』は、たんに球が上がるだけではなく、コースのさまざまな状況からピンを正確に狙っていける“攻撃的FW”と呼べるモデルだと思います」(竹田さん)
ポイントは、小ぶりヘッドで構えやすく、フェースの厚さがあって吹き上がりにくいことに加え、ソールのラウンドが絶妙で傾斜地やラフでも抜けがいいこと。3Wなどはいいライからしっかり飛ばすことに特化してもいいが、7Wとなると少々ライが悪い場面からでも使いたい。そうなると傾斜地やラフでの使い勝手は重要だし、多少打ち込み気味にインパクトしても吹き上がらずにボールが前に行ってくれないと距離感が合いにくい。

小ぶりヘッドでフェースもスクエア。とても構えやすいのが大きな特長(写真/小林司)

ソールのラウンドが絶妙で傾斜地でも構えやすい(写真/小林司)

7Wにしてはディープフェースで、吹き上がりにくい(写真/小林司)
実戦的な機能が目白押し
さらに7Wでは比較的めずらしいカチャカチャ機能が搭載されており、ロフトやライ角の調整ができる点も見逃せない。「SRIXON ZXi」の7Wはそういったコースでの使い勝手がよく、ただやさしくとばすだけでない実戦的な機能が備わっているのだ。
「アスリートモデルだけあって、顔と打感がいい点も高評価です。7Wはロフトが多いのでどうしてもフェースがかぶって見えますし、実際に左に行きやすい傾向はあります。上級者がショートウッドを敬遠するのはこの顔も大きな理由の1つなのですが、『SRIXON ZXi』の7Wはフェースもスクエアで顔もいいので、引っかけそうな違和感が小さいんです」(竹田さん)

「SRIXON ZXi」シリーズに搭載されている「iフレックス」の効果で高い初速性能を誇る(写真/小林司)

カチャカチャ機能こと「QTSスリーブフィッティングシステム」搭載という点も実戦的(写真/小林司)
ショートウッドを食わず嫌いしている人や20度前後の番手で「なんとなく」UTをバッグに入れている人は、ぜひ先入観を捨てて試していただきたい。意外と違和感なく、実戦的な弾道が打てるので驚くだろう。スコアメークを重視するならとくに、検討すべき1本と言えそうだ。