来シーズンの米女子ツアー出場権を懸けたQシリーズファイナルがアラバマ州モービルのRTJ at マグノリアグローブ、クロッシングスC(パー71)とフォールスC(パー72)を舞台に開幕。5日間90ラウンドを戦い上位25位(タイを含む)に来季のシード権が付与される大会初日はノーボギー6アンダー66をマークした山下美夢有が単独3位につける好発進。その他の日本勢は明暗が分かれた。

フォールスCをプレーした山下は前半1アンダーで折り返したが後半に入ると持ち前のショットが冴え12番から17番の6ホールで5バーディを奪う猛攻。6アンダー66で初日を終えた。

LPGAツアーのホームページでは山下が日本ツアーで22年&23年にそれぞれ5勝を挙げ2年連続賞金女王に輝いたこと、これまで国内ツアー13勝を挙げていることを紹介。LPGAツアーでの最高成績は今年のKPMG全米女子オープンの2位、パリ五輪では惜しくもメダルに届かなかったものの4位に入ったことも伝えている。

画像: Qシリーズファイナル初日を3位で終えた山下美夢有(写真は2024年のTOTOジャパンクラシック 撮影/大澤進二)

Qシリーズファイナル初日を3位で終えた山下美夢有(写真は2024年のTOTOジャパンクラシック 撮影/大澤進二)

その他の日本勢は岩井千怜が4アンダー67(クロッシングスC)で6位タイ、岩井明愛が3アンダー69(フォールスC)で11位タイとまずまずの位置をキープ。

また今シーズン米ツアーを主戦場に戦い惜しくもトップ100のシード権を逃した吉田優利(クロッシングスC)と、エピソンツアー(下部ツアー)からの昇格を目指す馬場咲(フォールスC)が2アンダー17位タイにつけている。

苦戦を強いられたのは予選会からファイナルに勝ち上がった山口すず夏と原英莉花。クロッシングスCをプレーした山口は2バーディ、4ボギーの2オーバー73で67位タイ。原はフォールスCを回りダブルボギーを3個叩いて5オーバー76の乱調。出場99人中94位タイで初日の競技を終えた。

昨年まで6ラウンドだったQシリーズファイナルは5ラウンドに短縮され、シード権が与えられるのは昨年の45位前後から25位(タイを含む)までとなった。

45人のうち下位の選手たちは実際に試合に出場するチャンスがほとんどないため、より現実的に出場機会を与えやすい仕組みにシフトしたとLPGAツアーは説明している。

今大会にはアサハラ・ムニョスやパーネラ・リンドバーグらツアー優勝経験者が4名出場しており、フィールドは厚い。

出場人数がもっとも多いのは米国勢で26名だが次に多いのが中国勢で9名。あとは韓国勢8名、日本勢7名、カナダ勢6名と続く。韓国勢に代わって中国勢の躍進が目立つ。

4日間72ホールを戦い65位タイまでが最終ラウンドに進出するQシリーズファイナル。残り4日間、サバイバルレースの行方から最後まで目が離せない。

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