JLPGA新人戦加賀電子カップ最終日が6日、千葉県・グラートアイランド倶楽部で行われ、荒木優奈が71で回り、通算12アンダーで完全優勝を達成した。今年プロテストに合格した25人のルーキー戦いが終わった。そんななか、2オーバー21位でホールアウトした17歳の加藤麗奈が、「プロテストは骨折しながらプレーしていた」ことを明かした。
足の痛みに耐えながら新人戦完走!
3日間を74、71、73の2オーバーでホールアウトした加藤。来シーズンまでのオフの予定を聞いていたときだ。
「卒業までの間ですよね。学校があります」
加藤はルネサンス高校3年生。女子高生プロはプロの試合と並行してまだ学業は続いている。
「来年3月9日までは、学校へ行ったりしながら家族旅行も予定してたりするんですが……。ただ足が痛くて」
今大会は左足かかとを痛めながらの出場だった。その痛みは9月の疲労骨折によるもの。ようやく骨折は完治したが、まだ痛みは取れないという。プロテストのときは治っていたのでは?
「歩けないくらい痛かったんですけどなんとか頑張りました。(電磁)治療器があって、それを当てまくるとちょっと楽になるんですよ」
17歳らしい明るい笑顔であっけらかんと話すが、プロテスト合格は骨折しながらのプレー。ゴルフスウィングはフィニッシュにかけて左かかとに体重が乗るが、痛みにこらえながらプロテストを戦い抜いたのだという。
その後のQTについては「終わってから一切練習しないで、(新人戦)初日の朝練習だけ来たんです」。
QTファイナルは3R開始前に棄権。足のケガが理由だったことも明かした。
まだ今でも立っているだけでつらいという加藤は「オフは楽しみながら、(旅行先の)プールでリラックスしたりして足を治します。それからトレーニングしたり練習を始めていきたいですね」。
来シーズンは高校を卒業して翌月のステップ・アップ・ツアーが主戦場となる加藤。我慢強い鉄人ルーキーは体を万全にして、開幕に挑む。
※2024年12月6日18時15分、一部加筆修正しました。