前日、緊張するQシリーズで自己ベストの10アンダー62をマークし通算20アンダーで単独トップに躍り出た岩井ツインズの妹・千怜。
「人生最高のゴルフで自分でもびっくり」と笑顔を見せたが、日付が変わった第5ラウンドでもスタートホールでいきなりバーディを奪い2位の山下美夢有との差を2ストロークに広げる好調ぶりだ。
3番ホールのティショットを打つタイミングでサスペンドとなり明日は16ホールをプレーすることになる。
姉の明愛は3ホールを終えて通算14アンダー7位タイ。吉田優利は1番でボギーを叩き3ホール終了時点で単独9位(12アンダー)。
トップ10に日本勢が4人つける状況に現地メディアは各選手の日本での戦績について詳しく伝え、特に岩井姉妹には興味津々。
そもそも姉妹両方が活躍するのは珍しい。ジェシカ&ネリーのコルダ姉妹のように成功するのは稀でツアー72勝のアニカ・ソレンスタムも妹のシャーロッタはシードもままならなかった。
しかし千怜はすでに国内ツアー7勝、明愛も6勝を挙げており姉妹揃ってのポテンシャルの高さが海外でも認識されつつある。
第5ラウンドを終え25位タイまでが来季のシード権(カテゴリー14)を獲得。昨年最終予選会で出場権を逃し今季エプロンツアー(下部ツアー)に挑戦していた馬場咲希はリベンジがかかる大会で現在21位タイ。荒天のなか2番と8番でバーディを奪い順位を上げシード圏内をキープしている。
山口すず夏は5ホールを終え1つスコアを落として55位タイ。残り13ホールでボーダーラインの25位に入るには状況によるものの5つ以上スコアを伸ばさなければならず苦しい戦いを強いられている。
日本勢で唯一決勝ラウンド(第5ラウンド)進出をわずか1打差で逃した原英莉花はすでに来季エプソンツアーでプレーすることを表明している。
Qシリーズファイナルに進出し4ラウンドをプレーした選手には来季エプソンツアーの出場権が与えられる。
岩井ツインズの同時合格はあるのか? 山口の大逆転シード獲得はあるのか? 最終日の日本勢のプレーに注目だ。