静岡県にある浜松シーサイドゴルフクラブ。かつて弊社で刊行していた雑誌『Choice』が選ぶ「日本のベスト100コース」にランクインし、日本女子オープンを2度開催している名コース。そんな浜松シーサイドGCには名物がある、それが今回リニューアルされた「スコッティキャメロンミュージアム」だ。
 
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ゴルファーを別世界にいざなうキャメロンミュージアム

画像: 直筆のパターデッサンやモックが展示してある

直筆のパターデッサンやモックが展示してある

世界中のツアープロが愛用し、結果を残しているパターといえばスコッティキャメロンのパターだといっても決して過言ではないだろう。

端正な顔つき、神秘的ともいえる輝き、そして構えると「報酬を約束してくれる」そんな思いを抱かせ、ゴルファーの感性と願いをそのままボールに伝え、ボールはまるで生き物のようにカップを目指して転がっていく。スコッティキャメロンのパターはそんな魅力に溢れているともいえる。

今から15年前ほどだが、浜松シーサイドGCにスコッティキャメロンのミュージアムが開館する直前、オーナーと友人だったことからミュージアムのバックドアから、キャメロンが愛用したポルシェ356を展示するために運び込むのを手伝った。エンジンを掛ければ簡単に搬入できたが、それでは館内に排気ガスがこもってしまう。予定した場所に程よく展示するのはかなり難しく、すでに館内には展示用の什器がしつらえてあったことから「えっ、ここを左に曲がるの?」と車の向きを修正するのに数人の大人が「もっと右だ」「行き過ぎた、戻せ」と大声で押したり引いたりするのだから、それはもう大騒ぎで大変な作業だった。

画像: 筆者が手伝ったポルシェ356はリニューアル前と同じ場所に。それ以外は全面リニューアル

筆者が手伝ったポルシェ356はリニューアル前と同じ場所に。それ以外は全面リニューアル

そんな思い出のある「スコッティキャメロンミュージアム」が2024年12月、装い新たにされた。

ロゴが入れられ魅力的でコレクターズアイテムともいえるパターカバーやキャディバッグなどの製品に加え、世界で活躍するトッププロが愛用するパターも多く展示され、新しくされた工房はまるでカフェのような雰囲気が漂う。ここで「自分だけの、自分のための1本」をオーダーする姿を想像するだけで喜びに満ちてくる。そんな余韻に包まれるミュージアムだった。

キャメロンが愛用したポルシェ356が展示される部屋ではキャメロンの動画を観ることができるし、パターカバーが展示されている部屋はまるで万華鏡のなかに迷い込んだようで妖しく、でも楽しい。工房は明るく、一見カフェ風な雰囲気を醸し出していた。この部屋で自分だけのパターをオーダーする幸せを体験したい。

画像: スコッティキャメロンを有名にしたベルンハルト・ランガー。マスターズで優勝したときのモデルも展示されている

スコッティキャメロンを有名にしたベルンハルト・ランガー。マスターズで優勝したときのモデルも展示されている

世界トップクラスのツアー選手が愛するキャメロンパター。もちろん、松山英樹プロも展示されている。パターカバーやグリーンフォークなどの最新グッズも多く揃えられているので、ゴルフ仲間へのお土産としても喜ばれるのではないだろうか。

文・写真/吉川丈雄(特別編集委員)
1970年代からアジア、欧州、北米などのコースを取材。チョイス誌編集長も務めたコースのスペシャリスト。現在、チョイス誌ベスト100選考委員、日本ゴルフコース設計者協会名誉協力会員としても活動中

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