
竹田麗央は仲がいい小祝さくらと着物姿で2ショット。2人はHitachi 3Tours Championship JLPGAチームのメンバーとして「特別賞」を受賞した(撮影/岡沢裕行)
年間を通してJLPGAツアーでもっとも活躍した選手に贈られる「年間最優秀選手賞」(JLPGA Mercedes-Benz Player of the Year)には、今季8勝を挙げた竹田麗央が選ばれ、白地に花柄模様の艶やかな着物姿で登壇した。
「(年間女王を意識したのは)最初のメジャーを優勝したあたりからです。はじめてアメリカへ行くので早く環境になれて自分らしくベストを尽くしたい」(竹田)
来シーズン戦う舞台を移す米ツアーでの活躍を誓った。また「年間最優秀賞」のほかに「賞金ランキング1位」「JLPGA栄誉賞」「メディア賞『ベストコメント』部門」の個人4冠に輝き、Hitachi 3Tours Championship JLPGAチームのメンバーのひとりとして、「特別賞」も受賞した。
「メディア賞『ベストコメント』部門」は、米ツアーの出場権を獲得したTOTOジャパンクラシックでの「本当に長くなってしまってすみません」。
最終日プレーオフが6ホールに及び、優勝を決めた直後のインタビューで最後まで応援してくれたファンへの一言が選ばれた。
■各受賞者と受賞理由一覧■

JLPGAアワード表彰式で、今季JLPGAツアー優勝者とエビアン優勝の古江彩佳が登壇(代表撮影)
◆JLPGA Mercedes-Benz Player of the Year(年間最優秀選手賞):竹田麗央
・年間累計ポイント:3744.30pt
∟KKT杯バンテリンレディスオープン優勝
∟42ndフジサンケイレディスクラシック優勝
∟ブリヂストンレディスオープン優勝
∟北海道meijiカップ優勝
∟ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント優勝
∟ソニー日本女子プロゴルフ選手権優勝
∟日本女子オープンゴルフ選手権優勝
∟TOTOジャパンクラシック優勝
◆賞金ランキング第1位:竹田麗央
・年間獲得賞金額:2億6573万16円(JLPGA史上最高額)
◆平均ストローク第1位:山下美夢有
・69.1478ストローク(JLPGAツアーの平均ストローク最少記録)
◆JLPGA明治安田新人賞:イ・ヒョソン
・ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップでアマチュアとしてJLPGAツアー初優勝。15歳176日での優勝はツアー最年少記録
◆ステップ・アップ・ツアー賞金ランキング1位:権藤可恋
・年間獲得賞金額:1577万7666円
∟ツインフィールズレディーストーナメント優勝
∟2024中国新聞ちゅーピーレディースカップ優勝
◆敢闘賞:山下美夢有&西郷真央
山下美夢有
・メルセデス・ランキング2位「3199.18pt」
・今季JLPGAツアー25試合に出場し、優勝2回を含むトップ10フィニッシュが18回、メルセデス・ランキング2位の好成績を残したことに留まらず、パリオリンピックの4位、KPMG全米女子プロゴルフ選手権の2位など、シーズンを通して国内外において顕著な活躍を見せた
西郷真央
・USLPGAツアーにおいて新人賞「2024Louise Suggs Rolex Rookie of the Year award」を受賞。1990年の現JLPGA・小林浩美会長以来日本人2人目
◆JLPGA栄誉賞:竹田麗央&山下美夢有
竹田麗央
・年間獲得賞金:2億6573万16円
∟2020-21シーズンの稲見萌寧の2億5519万2049円を更新
山下美夢有
・平均ストローク「69.1478」
∟2023年の地震の「69.4322」を更新
◆JLPGA輝き賞:古江彩佳&笹生優花
古江彩佳
・2024年The Amundi Evian Championship優勝
・今季のUSLPGAツアーにおける平均ストローク「69.988」とし、同ストローク1位の称号「the Vare Trophy」を日本人で初めて獲得
笹生優花
・2024全米女子オープン優勝
・2021年の同大会の優勝に続いて、海外メジャー2勝目を挙げた
◆BEST PLAY OF 2024 Presented by SHISEIDO:政田夢乃
・「PLAY OF THE MONTH 2024」8月度受賞。ニトリレディスゴルフトーナメント大会最終日16番パー3のティーショット
・「PLAY OF THE MONTH 2024」に選ばれた9つのプレーの中から、ファン・選手・大会関係者・メディアによる投票を実施し、合計2940ptを獲得
◆メディア賞『ベストコメント』部門:竹田麗央「本当に長くなってしまってすみません」
・TOTOジャパンクラシックの最終日、6ホールに及プレーオフを制し、USLPGAツアー初優勝を決めた直後のインタビューでの一言。
◆ゴルフビジネス賞:菅野仁美
・2000年に個人スクールを開校し、現在4店舗を経営する。延べ30万人以上のゴルファーを指導し、年商は1億2000万円を超える。本社練習場施設はバリアフリー化し、80歳以上には「寿さん」とネーミングを工夫し、無料開放している。ジュニアからシニアまで幅広くレッスンを通した認知機能向上など心身の健康に寄与し、地域貢献で自治体に表彰される。アイディアあふれるレッスン内容と多様なゴルフビジネスを展開して成功するなど、ゴルフ普及への多大な貢献に対して
◆特別賞: 山本薫里&Hitachi 3Tours Championship JLPGAチーム
山本薫里
・全米シニア女子オープン選手権2位
Hitachi 3Tours Championship JLPGAチーム(竹田麗央、小祝さくら、桑木志帆、河本結、古江彩佳、佐久間朱莉)
・2023年に続く大会連覇、JGTOに並ぶ通算8回目の優勝
◆JLPGA特別功労賞:上田桃子
・2005年8月1日入会。
・2007年にJLPGAツアー5勝を挙げ、21歳156日で賞金女王のタイトルを獲得(1996年 福嶋晃子 23歳148日を更新)。
・JLPGAツアー通算16勝、USLPGAツアー1勝を記録するなど20年間にわたり第一線で活躍し続けた。生涯出場試合数=450試合、生涯獲得賞金=10億9476万4906円(6位)
撮影/岡沢裕行