謹んで新春をお祝い申し上げます。
みんなのゴルフダイジェスト編集長・山口哲平です。
年初に当たり、謹んでご挨拶申し上げます。
今年は2025年ということで、戦後の高度経済成長を支えてきた団塊世代が後期高齢者を迎え、国民の5人に1人が75歳以上という超高齢化社会になり、雇用や医療、福祉など社会にもたらす諸問題を指す「2025年問題」が現実となる年です。
ゴルフ業界においては、そのような団塊世代が自動車免許の返納する、一緒に楽しんでいた同世代の方々が不幸にも亡くなる、そもそもご本人の健康を害す、といった事象でゴルフどころではなくなる可能性が危惧されています。
とはいえ、健康寿命を延ばす一助となる「ゴルフ」の存在意義がますます高まっていますし、先日、平和の嶺井勝也代表取締役社長は「2025年問題は確かにありますが、これへの対処ということでいえば、若い世代を取り組むほかない。そのために若い世代が来場しているという実績を持ち、カジュアルゴルフを提唱するアコーディア・ゴルフの買収を決めた」と話していました。
つまり、高齢者の健康寿命を延ばし、また若年層を取り込める可能性がある「ゴルフ」は成長産業だということになるでしょう。
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さて、翻ってゴルフ専門出版社であるゴルフダイジェスト社も、この波に乗れる可能性を持っていると個人的には考えております。ゴルフというフィルターを通していまの世相を読む『週刊ゴルフダイジェスト』、レッスン雑誌のパイオニア『月刊ゴルフダイジェスト』という業界の2大雑誌を持つ弊社のコンテンツを若い世代に正しく伝えられるのが『みんなのゴルフダイジェスト』であり、その責務があると思います。
なお、プロの世界に目を向ければ、男子は松山英樹プロをはじめ5名が最高峰のPGAツアーに、女子は古江彩佳プロをはじめ13名が米LPGAツアーへのフル参戦が決まっています。国内で彼ら彼女らの雄姿が見られなくなるのは寂しい限りですが、日本ゴルフの底上げになると確信しております。
トッププロが抜けたとはいえ、女子は弊社で連載執筆いただいている小祝さくらプロや弊社社員だった中村修プロがサポートする桑木志帆プロなどの実力者は健在で、そこに力をつけてきた若手がどこまで入り込めるか、考えただけでもわくわくします。また男子は女子ほど有名選手がいるわけではありませんが、下部ツアーであるABEMAツアーの取材をとおして、レギュラーツアーのシード選手と遜色ないショットを見せるプレーヤーが多くいることを知っており、女子よりも実力伯仲なため、より高いレベルで誰が勝つかわからないエキサイティングな試合が繰り広げられることは確実です。
そんな試合を『みんなのゴルフダイジェスト』は、しっかり伝えていきたいと考えておりますし、先に記載したように、若い世代(初心者)から頼られるコンテンツ作りもしっかり進めてまいります。もちろん、いままで『週刊ゴルフダイジェスト』や『月刊ゴルフダイジェスト』をご愛読いただいているゴルファーのみなさまにも満足いただく記事をこれまで以上に配信していくこともお約束し、読者の皆様の楽しいゴルフライフに一層貢献していく所存です。
最後になりましたが、悪夢ともいえる「コロナ禍」はすっかり過去のものとなってきた昨今ですが、年末からインフルエンザが猛威を振るっております。お身体には十分に気を付けて、正月のみならずみなさまにとりまして、良い年であること祈念し、新年の挨拶といたします。
みんなのゴルフダイジェスト編集長
山口哲平