タイトリストから軽量モデルの「GT1」が発表された。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が試打レポートをお届け。

タイトリストのドライバーは24年末に6年連続PGAツアー使用率1位を獲得していますが、その原動力となったのが新モデル「GT」シリーズ。このGTシリーズはPGAツアーだけでなく、国内男女ツアーでも使用率は高まっています。これまでの「GT2」、「GT3」、「GT4」に続いて軽量モデルの「GT1」を試打する機会に恵まれたのでレポートをお届けします。

前作のフルチタンだった「TSR」シリーズから進化した点は、独自開発のポリマー素材でクラウンから側面までが覆われたことで余剰重量を捻出しながらもフルチタンと同等の打音をキープ。

画像: タイトリスト「GT」シリーズは独自開発のポリマー素材をクラウンに採用し余剰重量を最適に配置(写真はGT2)

タイトリスト「GT」シリーズは独自開発のポリマー素材をクラウンに採用し余剰重量を最適に配置(写真はGT2)

そしてオフセンターヒットに強い肉厚に変化を持たせたVFTフェースを、リング状に溶接することでセンター付近のボール初速を最大化したというもの。

24年シーズン唯一の30代の優勝となったイ・ミニョン選手は、飛距離が落ちたことで大嫌いだったトレーニングを優勝のひと月前から始め、前週から「GT3」を投入したことで飛距離が15ヤード伸び、2年ぶりの優勝を手にしていました。「GT3」ドライバーで引き寄せた勝利と言っても過言ではないでしょう。

今回発表されたのは軽量モデルの「GT1」。40g台のシャフトにグリップも含めて軽量化されていて、球の上がりやすさ、つかまり、適度なスピン量と安定性を実現しているとのこと。軽量なドライバーでヘッドスピードを上昇させたい人や、よりスピンを入れて打ちたい人など、とくにHS40m/s前後のプレーヤーに最適なセッティングになっています。

画像: 「GT1」は投影面積が広く軽量で球が上がりやすいモデル

「GT1」は投影面積が広く軽量で球が上がりやすいモデル

ロフト角は9度、10度、12度のラインナップを見ると、フィッティング次第では多くのゴルファーに受け入れられるモデルでもあります。

クラブを見てみるとGTシリーズの中で最もシャローなフォルム。投影面積も大きく構えた際の安心感は抜群です。

ロフト角10度のヘッドでヘッドスピード約42m/sで試打してみると、打ち出し角は16.2度、弾道の高さ30.9yと高打ち出し。

画像: トラックマンによる試打データを見ると、打ち出し角と弾道の高さ、飛距離性能高さが見てとれる

トラックマンによる試打データを見ると、打ち出し角と弾道の高さ、飛距離性能高さが見てとれる

スピン量は2473rpm、キャリー224.8Y、トータル246.4Yと良好なトラックマンデータが並びます。「GT2」、GT3」、「GT4」の中で最も重心が深いので、球の上がりやすさとコントロール性に必要な適度なスピン量、つかまりの良さが見てとれます。それと大きく芯を外さない限りボール初速も安定していました。

フィッティングを受けることが前提ですが、ソールウェイトやシャフトを合わせることで、ある程度ヘッドスピードのあるプレーヤーでも武器になる可能性は多いにあるでしょう。

FWとUTも発表になりましたが、ここではUTに絞って紹介します。左から「GT1」、「GT2」、「GT3」の4UTですが、見た目の通りその機能にも違いがあります。

画像: 左からGT1、GT2、GT3の4UT

左からGT1、GT2、GT3の4UT

タイトリストは、ドライバーでは慣性モーメント(以下・MOI)が大きくなり過ぎると必ずしも飛距離や安定性に繋がらないと分析し、極端に大きくはしていません。しかしUTに関しては、どのモデルもある程度のMOIを持たせることで寛容性や安定性を実現したと言います。

「GT1」はフェアウェイウッドのようなフォルムを持ち見るからに打ちやすそうな見た目です。見た目通りに高めの弾道にスピン量も適度に入りました。

画像: FWをコンパクトにしたようなで安心感のあるフォルムを持つ「GT1」の4UT

FWをコンパクトにしたようなで安心感のあるフォルムを持つ「GT1」の4UT

その特性を生かすうえでも、ネック調整機能とソールウェイトの配分やシャフトを選ぶことで、グリーンに着弾する際の落下角度を40度以上に確保することができるでしょう。

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