大会初日アラブ首長国連邦ドバイのエミレーツGCの10番パー5からスタートしたノースカロライナ大学4年のデビッド・フォードはスタートホールでいきなり12メートルのイーグルパットを沈めると中盤5連続バーディを奪い7アンダー65をマーク。リカルド・グヴェイア(ポルトガル)、デビッド・ミッチェルージ(豪)と首位の座を分け合った。

DPワールドツアー「ヒーロー・ドバイ・デザート・クラシック」に参戦中のアマチュア、デビッド・フォード(写真/Getty Images)
3連覇がかかるマキロイは2アンダー70、26位タイ。3年前の大会覇者で「スウィング改造に失敗した」と語るビクトール・ホブランは3オーバー75を叩き111位タイと大きく出遅れた。
世界ランクトップ20のうち6人が出場する中トップ発進の22歳は優勝の可能性を問われると「僕は期待のレベルをなるべく低く設定しています。結果よりただシンプルに楽しむだけ」と冷静なリアクション。
それでも「いくつかミスもありましたが全体としては良いプレーができました。初めてなのにすごくコースが目に馴染むというか、アイアンがキレていた」。期待のレフティはまた「5月にプロ転向する予定」であることを打ち明けた。
対するマキロイは「チグハグなプレーだった」と4バーディ、2ボギーのラウンドを振り返った。「今日はピンがかなりトリッキーなところに切ってあって思うように責められなかった。ショートサイドに外すとパーセーブが難しかった」と反省の弁。
ただ良かったことも。「オフの間集中して取り組んだショートゲームには手応えを感じた。ロブウェッジのロフトを59度から61度にしたことでアプローチが少しやさしくなった」。
DPワールドツアー2年目の中島啓太も4アンダー68をマークし9位タイ。ジョン・ラーム(69/18位タイ)の上を行く好スタートだ。
いっぽう大学に進まずオンラインスクール(通信教育)で高校を卒業しプロ転向した17歳のブレイズ・ブラウンがPGAツアーのアメリカンエキスプレスでプロデビュー戦を戦っている。初日はイーブンパー、116位タイと出遅れたが一昨年の全米アマではタイガーやボビー・ジョーンズの記録を抜きストロークプレーの最年少(16歳)メダリストに輝いている逸材だ。
来るべき春に向け世界中で若い力が芽吹いている。