カリスマコーチ・江連忠プロのレッスンを漫画化した「江連忠 新・モダンゴルフ」。その作中で紹介されていた「スライスを直す練習法」を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた。

アマチュアのスライスは「力み」から

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。アマチュアの多くはスライサーだと言います。僕も以前はかなりスライスに悩んでいましたが、今はある程度つかまるようになりました。でもちょっと力んだりするとスライス出ちゃうんですよね。週刊ゴルフダイジェスト1/28号の連載マンガ「江連忠 新モダンゴルフ」に一風変わったスライスを直すためのドリルが載っていました。今まで聞いたこともないドリルだったので、本当に効果があるのか試してみました。

画像: 江連忠プロのレッスンを漫画で分かりやすくお届けする「江連忠 新・モダンゴルフ」は週刊ゴルフダイジェストで連載中

江連忠プロのレッスンを漫画で分かりやすくお届けする「江連忠 新・モダンゴルフ」は週刊ゴルフダイジェストで連載中

マンガの中で江連プロは、アマチュアのスライスの原因はフェースオープンだと言っています。そしてその原因は「飛ばしたい」「当てたい」「ミスしたくない」というような気持ちから来る「力み」ということです。力むことによって、手元が先行したり(体が右に残る)、体が突っ込んだり(カット軌道)、体が伸び上がるというような動きになってしまうそうです。またフェースが開いてスライスするのを嫌がり、手でフェースを閉じようとするので引っ掛けやトップ、ダフりなどが出始めるということなんです。いかにもアマチュアに多いミスですよね~。

画像: (左)体が右に残って手が先行しフェースが開く(中)体が突っ込みカット軌道になる(右)体が伸び上がってフェースが開く

(左)体が右に残って手が先行しフェースが開く(中)体が突っ込みカット軌道になる(右)体が伸び上がってフェースが開く

ボールの上を空振りするドリルにはどんな効果がある?

ではどうすれば「力み」が取れて、フェースの開きを抑えることができるのでしょうか。そのために江連プロが勧めているドリルが「ボールの上を空振りする」というもの。「素振り」ではなく「空振り」? 素振りと何が違うのでしょうか?

このドリルのやり方はいつものドライバーショットのようにボールをティーアップします。そのボールの真上にヘッドを構え、ボールに当たらないようにボールの上を空振りするんです。ボールの真上で振るので「素振り」ではなく「空振り」なんですね。

画像: ヘッドをボールの上にセットして、ボールの上を空振りする

ヘッドをボールの上にセットして、ボールの上を空振りする

このドリルの効果は、まずボールを打たないので力みが取り除けます。力まなければフェースの開きは抑えられるということですね。そしてボールの上を振るので軌道もシャローになり、いいスウィングイメージも作れるということです。また打点の高さをコントロールすることにもつながるので、同じ打点で打てる再現性の高いスウィングの練習にもなります。

実際にやってみると……

さっそく空振りドリルをやってみました。ボールの真上にヘッドをセットして振ってみましたが、ボールを打ってしまいそうで、手が縮こまりかなりボールの上を振ってしまいました。これでは全く意味がないので、今度はボールに当たってもいいくらいの気持ちでやってみたら、けっこうボールに近いとことを振ることができました。一度感覚がわかると何度も同じように振れるようになりました。でもちょっと調子に乗ってやってたら少しソールがボールに当たってしまいました。やっぱ毎回しっかりとボールの上の近いところにヘッドを通す意識を持って振らないとダメですね。

画像: ちょっと難しいですが、何度かやっているといい感じに空振りできるようになりました

ちょっと難しいですが、何度かやっているといい感じに空振りできるようになりました

マンガでは、この空振りドリルを5回ほどやってからボールを打つと、いい感じのドローが打てると書いてあったので試してみました。とにかく力まないことを考えながら気持ちよくボールの上を空振りするようにして、5回スウィングします。そして普通のショットのようにヘッドをセットしてボールを打ちました。このショットが今までよりも振り切れる感じがして、確かに今までよりも力が抜けている感じがします。僕の場合はドローにはなりませんでしたが、つかまりのいいストレートボールが打てました。余計なことを考えずフィニッシュまで気持ちよく振り切れる感じが気持ちいいです。

気をつけなければいけないことは、せっかく力みを取るための空振りをしているのに、いざボールを打つときに当てに行ってしまわないようにすること。当てようとか飛ばそうという意識は捨てて、ボールの上を空振りしていた時と同じ感覚でスウィングすることが大事です。

このドリル最初はちょっと難しいし、ボールの上でやるとボールがどこかに飛んでいってしまう可能性もあるので、最初はヘッドカバーなどを置いてやるのがいいそうです。ヘッドカバーもヘッドが当たってしまうと飛んでいきますが、危なくはないですからね。

画像: 最初はヘッドカバーを置いてやった方が簡単だし安全です

最初はヘッドカバーを置いてやった方が簡単だし安全です

このドリル、確かに力んでしまう人やボールにヘッドを当てに行ってしまうような人には効果がありそうだと思いました。またラウンドでショット前にやるのも良さそうだと思ったのですが、ボールに当たってしまいそうで流石にできないですよね~。なので、いかにもボールがあるようなイメージで、その仮想ボールの上を振る素振りをしてからショットをするようにすると、力みがとれてフェースオープンの矯正にもなるんじゃないかと思います。あ、ヘッドカバーを置いてやるのもいいかもしれませんね。みなさんもぜひ一度この「空振りドリル」試してみてください。

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