
つま先上がりとつま先下がりでのアドレス作りの工夫とは?(写真はイメージ)
ビギナーであってもコースに出れば傾斜への対応に迫られる。傾斜には左足上がり、左足下がり、つま先上がり、つま先下がりの大きく4種類があるが、今回はつま先上がり、つま先下がりで構える際のポイントについてJJコーチに解説してもらった。
まずつま先上がりの場合は「スタンスを狭めて、クラブを短めに持ちましょう」とのこと。
「つま先上がりの傾斜では、平坦な場所と比べてボールの位置が高い状態になっています。なのでその高さに合わせて胸とヘッドの高さを調節する必要があります。
スタンス幅を狭めることで、そのぶん胸の位置は少し高くなります。そしてグリップを短めに持つことでヘッドの位置が高くなるわけです。どの程度スタンス幅を狭めるか、クラブを短く握るかは傾斜の高さや角度に応じて調節しなければなりません。場合によっては、ひざを伸ばし切ってほぼ棒立ちのような状態で打つこともありますよ」(JJコーチ、以下同)

つま先上がりではボールの位置は自分の立ち位置より高くなる。それに応じてスタンスを狭めて胸の位置を上げ、クラブも短く握る必要がある
逆につま先下がりの場合は、平坦な場所と比べてボールの位置が低い状態となる。「なのでつま先上がりとは逆のことをするんです」とJJコーチ。

つま先下がりではボールの位置は自分の立ち位置より低くなる。それに応じてスタンスを広げて胸の位置を下げ、クラブも長く握る必要がある
「ボールの位置が遠いぶん、スタンス幅を広げて胸の位置を低くしましょう。傾斜の度合いによっては、さらにひざを大きく曲げて調節することもあります。加えてグリップも、グリップエンドから手のひらがはみ出ない程度に長く握りましょう」

クラブを長く握る際はグリップエンドから手のひらがはみ出ないように注意しよう
そしてつま先上がりとつま先下がり、いずれの場合でも「アドレスで作った構えを崩さずにスウィングすること、これが大切です。そのためなら最初のうちは手打ちになっても構いません」とのこと。
もちろん突き詰めていけばもっとチェックポイントはあるが、まずは「傾斜によって変わるボールの高さ」に応じて、前述したようなアドレスの工夫をする必要があることを覚えておこう。
協力/Tom's Bishon草加店