ゴルフの祭典「マスターズ」に1963年から6年連続で出場。和製ベン・ホーガンと称された名手・陳清波プロが2025 年1月14日に敗血症のため逝去した93歳だった。

2014年にレジェンド部門で日本プロゴルフ殿堂入りを果たした授賞式で(撮影/姉崎正)
台湾生まれ。実家の裏にあった名門・淡水GCで17歳からゴルフを始め、1951年日台国交の準備で来訪していた外務省スタッフから日本へ来ないかと声を掛けられたのが初来日。同年に川奈ホテルゴルフコースでゴルフを学び、プロ転向。1959年の日本オープンで初優勝。翌年は2年連続優勝のスコアだったが、スコア誤記により失格の憂き目に合う。レギュラーツアー12勝、シニアツアー4勝、グランドシニア12勝。

2024年の日本オープンのチャンピオンディナーでは元気な姿を見せていた(前列左から3人目・撮影/姉崎正)
海外では1963年から6年連続でマスターズ出場ほか、全英オープン2回、ワールドカップ11回出場など数々の戦績を残している。比類なきショットメーカーとして知られ、切れ味鋭いダウンブロー打法は一世を風靡した。
なお、葬儀は家族葬にて1月21日に執り行い、お別れの会は別途、実施する予定。