タイガー、松山英樹が長く愛用し、世界中のゴルファーから憧れられるパターブランドの魅力を追いかけるシリーズ。第57回はワニ革があしらわれた驚きのパターを紹介。
特別仕様の1本
写真はクロマチックブロンズ仕上げのM3 GSSである。

GATOR(アリゲーター=ワニのこと)BACKと呼ばれる、フェース後方のフランジ部分にワニ革が使用された非常に珍しいモデル。
M3は、GORO3と同タイプのL字マレットで、キャメロン氏もプライベートで使用するほどお気に入りの形状なのだという。注目は、フランジ部分に使用されたグリーンのワニ革だろう。ヘッドカバーやグリップならともかく、ヘッドの素材にワニ革を使用してしまうとは、スコッティキャメロンならではというか、なんとも驚きのデザインである。
フェースに刻印されたモデル名のスタンプにも注目していただきたい。よく見ると、M3の3の部分に黒いドットが打たれ、3の数字が見えなくなっている。では、その3はどこに行ったかというと、ヒールに打たれたダブルミルドボンブの中にあるのだ。

M3の3の数字が消され、その数字がダブルミルドボンブの中に刻印されている
ボンブの中にTの文字が入ったパターは多くあるが、モデル名の一部が入ったものは希少である。それがこのパターの魅力を押し上げているのだが、こういうところに魅力を感じ始めたら、スコッティキャメロンの沼にどっぷりと浸かっている証拠である。
PHOTO/Takanori Miki
THANKS/スコッティキャメロン ゴルフギャラリージャパン
※週刊ゴルフダイジェスト2024年1月7日・14日合併号「キャメロンマニア宣言」より