「スピン量・打感にこだわったクラブ」
連載47回目は「オキコバランス 福岡店」のマネージャーを務める門田憲之さんがオススメするカスタムクラブをご紹介。今回はアキラ製ウェッジ『H-558』がオススメとのことで、以前の連載同様、キング・オブ・試打の堀越プロに試打してもらおう。
工房店主の門田さんがアキラ『H-558』ウェッジの特徴を語る
今回オススメするアキラウェッジ『H-558』の印象を門田さんに聞いた。
「『H-5』シリーズは、やや直線的なリーディングエッジでターゲットに対するラインを意識しやすく、オーソドックスなヘッド形状、そして様々なライに対応できるラウンドソールで、抜けが良いという点で、プロから初心者までおすすめできる操作性の良いウェッジとなっています。そしてアキラ特有の軟らかい打感は、“銅下メッキ加工”によるもので、銅という半分以下の表面硬度を挟むことで、フェースに吸い付くようなソフトな打感を実現しています」と門田さん。ちなみに、アキラのHシリーズをはじめとするプロトタイプはすべて銅下メッキ加工が施されている。他社のウェッジでは追加料金が発生することが多いが、元々加工が施されているところなど、アキラのこだわりが感じられる。
続けて、「アキラの凄い所は、溝切りで使用される彫刻刀の刃をコンスタントに替えることで精巧な溝の形状、深さを実現してプロアマ関係なくしっかり止まってくれるスピン量を実現しています。また製品の個体差が少ないことも選ばれる理由だと思います。しっかりとスピンがかかる安心感があることでアプローチも緩むことなく、ピンをデッドに狙っていけるようになると思います」と話した。

アキラ「H-558」(58度)
アキラ『H-588』の印象を堀越プロに聞いた
「アキラのウェッジはこの企画で初ですかね? この『H-558』は右2桁がロフト、左の『H-5』は確か河野晃一郎プロの要望を反映したモデルだったはずです。実際に構えてみると、やはりプロが好みそうなオーソドックスな顔とシンプルなデザインですね。開いてみるとフェースが丸みを帯びているため、ボールを包み込むようなイメージが出ます。ヒールとトウ側を落とすことによって抜けの良さを出しつつも、適度なバウンス角で難しそうなイメージを感じさせませんね。ソール幅を少し広めにしてフェースを肉厚にすることで、プロが求めるフィーリングを感じることができそうです。
シャフトはウェッジ用に開発された『KBS WEDGE110(R)』を挿していますね。少し軟らかめのシャフトを挿すと、アプローチでもゆっくりと振れるためタイミングが取りやすく、打ち急ぎや緩みなどが起こりにくくなる効果が期待できます。またゆっくりと振れるためボールが柔らかく運べて距離感が合いやすくなりそうです」と堀越プロ。

試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属
花道(20Y)

「ヘッドが小顔でボールが大きく見えます」
▶「操作性が良く、スピンもしっかり入ります」
「実際に芝から打ってみると、打感の良さと、適度なバウンスによる抜けの良さが際立ちます。そしてトレーリングエッジ側を落とすことによってフェースを開きやすいです。適度な小顔なのでボールが大きく見えますし、FP値が大きめでボールを拾っていけるような安心感があります。
打ち出し角はやや低めでスピンがかなりかかりますが、構えたイメージ通りに球を運んでいけるところや、見た目のカッコよさとは裏腹にボールが安定して、安心感があり、アマチュアでも馴染みやすいと思います」
総評

「打感、顔、操作性にこだわって作られた印象に残るクラブでした。」
「今回の『H-558』は洗練されたシンプルなデザインと、プロの要望を叶えた打感・抜け・操作性が詰まったクラブだと感じました。またバックフェースに刻印されている『PROTOTYPE』は所有欲を満たせそうですし、実際に打ってみると安定感も併せ持った、とても印象に残るクラブでした。カスタムクラブなので出合う機会がそれほど多くないのが残念ではありますが、この記事をきっかけにアキラの高性能なウェッジを試しいただきたいですね」(堀越)
オキコバランス福岡店
プロもフィッティングに来店する程の設備、信頼をもったお店。

写真左:オキコバランス福岡店店内の様子
写真右:たまたまフィッティングを受けていた井上沙紀プロ(TEAM OKIKO)、井上りこプロ
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