JGTOの2025年新規大会である「前澤杯 MAEZAWA CUP 2025」の開催記者発表会が2月6日、大会の会場である「MZ(エムジー) GOLF CLUB」で実施された。

登壇者は大会を主催するむつざわゴルフパークの代表である前澤友作氏(株式会社カブ&ピース代表取締役社長)、JGTO会長・諸星裕、JGTO副会長・倉本昌弘、そして選手を代表し、石川遼、清水大成の5人。

会見の話題はやはり、国内男子ツアー最長の10日間開催され、一般ゴルファーが参加可能な「プロアマ」。その参加チケットは1組100万円で3月1日(土)から販売開始され、購入者は1組最大3人がプロと一緒にプレーでき、さらにノンプレーのゲストとして最大3人まで同行できるという。

前澤氏はこのプロアマ参加チケットの販売目的を「経済的に盛り上がる」大会にするためだという。

画像: 前澤杯の会見に出席し、大会への思いを話す前澤氏

前澤杯の会見に出席し、大会への思いを話す前澤氏

「盛り上がる大会にしたいのですが、『わーわー』しているだけではなく、僕は本業が経営者なので、経済的にも盛り上がる大会にしなければいけない。
 
簡単に言うと、しっかりお金が回る大会です。賞金総額も『目指せ4億円』ということで、既に発表させていただいてますし、このプロアマも10日間開催することで、チケットの興行収入を得ていきたい。それを新たな賞金に回したり、設備投資に回していくことができ、素晴らしい展開が可能になります。
 
同時に、現状の男子ツアーはスポンサーが減り、試合数が減っていってる。素人なんで詳しくはわからないんですけれども、そういう状況がある中、我々はそこに新しい風を吹き入れて、盛り上げていきたいという思いもあります」(前澤氏)

また、JGTOの副会長・倉本昌弘は、この前澤杯をきっかけに「JGTOは変わるんだということを見せたい」と話す。

画像: 話をするJGTO倉本昌弘副会長。左はJGTO諸星裕会長

話をするJGTO倉本昌弘副会長。左はJGTO諸星裕会長

「前澤さんがおっしゃったように、やっぱり国内の男子ツアーは様々な課題を抱えています。JGTO発足約25年。過去のスキームをずっとやり続けてきている。それを前澤さんから新しいビジネススキーム(ビジネスプラン)というものを提案していただきたいというふうに思っています。
 
この試合から、一歩ずつ様々なことに挑戦していき、JGTOは変わっていくんだというのを皆さんに見せていきたい。
 
前澤さんといろいろお話させていただいた中で、我々にはない発想というのをいろいろ持っていて、本当に勉強になりました。そういう意味では、これから我々のビジネスパートナーとして、ぜひ長く指導していっていただきたい」(JGTO副会長・倉本)

また、今回は1組100万円で参加チケットを購入したのちに、一緒にラウンドしたい希望選手をオークションで落札するという流れになっている。つまり、希望選手と一緒にラウンドするには少なくとも100万円だけでなく、プラスαの金額が必要になってくるということだ。そのことについて、選手を代表して登壇した石川遼は、「選手として、自分がゴルフファンにどのように見られているのかがわかるので、嬉しい反面、残酷なことになるかもしれない」という。

画像: プロアマの魅力を話す石川遼。左は清水大成

プロアマの魅力を話す石川遼。左は清水大成

「(経営の)プロ中のプロである前澤さんにお任せしていますが、(オークションという)金額が純粋な評価基準となるのは、自分の中でも記憶にないですし、本当にどうなるかわからないので、ワクワクもあるんです。やはり、選手としていまの自分はファンの方からどう見られているのかがわかるので。嬉しくもあり、(入札がなければ)残酷でもあるかもしれませんが、やはりプロスポーツ選手というのは観客に盛り上がってもらう、見てくれてる人を感動させたり、楽しませたりしなければならない立場ということを改めて実感しています」(石川)

ちなみに、記者から「腕前などを気にして購入をためらう方もいるのでは?」との問いに、前澤氏は「チョコレートプラネットの長田(庄平)さんが、石川プロ同伴でコースデビューしたのですが、石川選手の優しいサポートや、やさしいお言葉の一つ一つで非常に長田さんも楽しまれていた。今回はやはり楽しんでいただきたいことが目的ですので、アベレージゴルファーだけではなく、始めたばかりの方でも来ていただいて全然構わないと思います」と話し、石川も「スコアを考えると、チームでやると言っても足を引っ張りたくないとか、引っ張っちゃうんじゃないかみたいな思いがあると思います。前澤杯のプロアマは、やはり楽しく、そして選手とのコミュニケーションをリラックスして取れるっていうところにかなり重きを置いた形のルールを、これから考えてくださるということなので、何も気にせずゴルフを楽しんで欲しいので、どなたでも歓迎です」。

前述のように、プロアマ参加チケット(本戦観戦チケット付き)は3月1日正午からウェブサイトにて販売が開始される。また、4月24~27日に開催される本戦のチケット(1万円)も同日発売される。

なお、会見後に実施した前澤氏の個別取材の内容は近日、週刊ゴルフダイジェストとみんなのゴルフダイジェストで公開予定。

撮影/三木崇徳

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