ショット前に行う一連の準備動作のことを、ゴルフではルーティン(プレショットルーティンとも)という。
飛球線後方から狙うべき目標を確認して立ち位置を決めたり、ショット前に連続素振りを行ったり……どのようなルーティンでショットに臨むかは人それぞれだが、時間をかけすぎるのも問題。「できれば20秒に抑えたいですね」とJJコーチ。
「ビギナーの方の場合、本当は慣れてないからこそ時間をかけてきっちりやりたいところ。ですが実際のラウンドでは前後に他の組がプレーしていますから、プレーファストの精神が大切です。なので時間も切り詰めていく必要があります。具体的に言うと、だいたい20秒届かないくらいがマナー的にも精神的なゆとりを確保する意味でも適切だと、経験上考えています」(JJコーチ、以下同)

「ルーティンにかける時間は20秒に抑えましょう」とJJコーチ
20秒と数字で示されると短い感じがするが「実際には結構長いですよ」とJJコーチ。「飛球線後方からボール越しに狙いを定めて、素振りを1~2回してから、構えて、打つ。この一連の流れは20秒かからないくらいでできると思います」とのことだ。

飛球線後方からターゲットを確認し、素振りを1~2回して、構えて打つ。この一連の流れがだいたい20秒ほどほどでできるという
もちろん、もう少し時間をかけてゆとりを持たせることができる場合もあるが「時間のかけすぎも良くないんです」とJJコーチは続ける。
「人間って運動学上、体が固まれば固まるほど、止まれば止まるほど動き出しづらくなるんです。しかもその間、いろんな思考も巡ってしまいますしね。なので、なるべく考えすぎないため、動き出しづらくならないようにするためにも、準備の時間は20秒で打つのが良いんです。それが結果的にスムーズに振れることにつながるし、自分にゆとりがあってかつプレーファストも実現できますよ」
協力/Tom's Bishon草加店