PINGの試打会で最も多かった感想は?

ピンゴルフジャパン試打会風景
現在ピンゴルフジャパンはG440シリーズの試打会を、全国の大型練習場で順次開催中。その特徴はピンのクラブフィッターが帯同していることで、興味のあるモデルを試打するだけでなく、豊富に用意されたヘッド、シャフトの中から自分に合ったスペックの提案が受けられること。
取材は2月後半、ゴルフクラブ イースタン(東京都墨田区)で行われたピンゴルフの試打会にて行った。この日は土曜日ということもありPINGの試打ブースは開店から大盛況。

PING G440アイアン
「G440」シリーズといえば、ヘッドの重心位置をピンの考える理想の位置に近づけた「飛び重心」を筆頭に、ブレない方向性に加えて飛距離性能に突き詰めたシリーズ。その進化をアマチュアゴルファーはどう受け止めたのか?
試打会場でアマチュアゴルファーに直撃!
「G440アイアン」はいかがでした?

好天のもと、快音を連発する吉本さん
「こんなに簡単にボールが上がるなんてすごいですね。ミスヒットしても距離がほとんど落ちないので、コースでスコアが作りやすく、メンタルの部分でもだいぶラクにしてくれそうです。構えたときにピタッとくる安心感もすごい」と感想を語ってくれたのは平均スコア80台後半の吉本さん。

楽にボールが上がると驚いた吉本さん(60代)は、NEWモデルを打つと新しい発見があって楽しいと、ナイスショットを連発

試打会場に持ち込まれたトラックマンのデータを確認する上村さん。ピンのフィッターによる弾道分析やスペック提案に熱心に耳を傾ける姿が印象的だった
つづいてはイエローのセーターが爽やかな上村さん。「打感が軟らかいですね。芯を外しても打感がいいのに驚きました。ミスしてもしっかり飛んでくれて距離が落ちにくい。クラブが助けてくれるってこういうことなんですね。想像以上にボールが上がってくれたのも嬉しかったです」と、打感の良さと寛容性が好印象だった様子。

「G440アイアンは打感がいいですね」と飛びとやさしさに加えて、打感が特に気に入った様子の上村さん(50代・平均スコア80半ば)
レフティ用打席で感想を語ってくれたのが、スコア70台後半で競技にも積極的な参加されている山田さん。「ボールが上がるね! やさしく飛ぶって感じです。慣性モーメントが大きいので直進性が強くて高いボールが簡単に打てます。構えた印象もシャープなので慣れればドローやフェード、弾道の高低など打ち分けもできそうです。試打会とかではレフティ用のラインナップが少なかったりするので、しっかりレフティ用も揃っているのはうれしいですね」

レフティ打席で試打を行った山田さん

試打ブースではなく、レフティ打席で試打した山田さん(50代)。競技ゴルファーだけにキレのあるショットを連発
上記の方以外にも、試打会に参加したアマチュアの声を紹介しよう。
・G440アイアンは球が高い! 振り心地も軽く感じてGOOD (早川さん・60代男性)
・打感がとにかくいい。強い弾道で飛ぶのにボールがつぶれている感触がある。いつもより弾道も高いですね(青野さん・40代男性)
・食いつきのある打感が好き! 今までと同じくらい飛んで、ずっと高く上がった!(平山さん・50代男性)
・ソール幅が広くて構えやすく、アドレスしたときに安心感があります。今使っているアイアンより少し距離が伸びて、高さが出てます。打音も軽くていい感じ!(志賀さん・50代男性)
・G400アイアンを使っていますが、打感がすごくいいですね。距離は少しのびて、高さは明らかに上がりました(横川さん・40代男性)

お写真のない方を含め、多くの方にコメントをいただきました。皆様ありがとうございました。
G440アイアンの魅力を、レッスンが人気の高瀬プロに聞きました

高瀬順弘プロ
PINGカーステンスタッフ/(公社)日本プロゴルフ協会 ティーチングプロA級、ジュニア指導員。東京都港区の鶴見功樹ゴルフアカデミー(KTGA)、渋谷区のシミュレーションゴルフレンジ「OUTDRIVE」でレッスン活動中。初心者から上級者まで最新理論に裏付けられた分かりやすいレッスンに定評がある。
これまで大慣性モーメントと深低重心を追求し、"ブレない飛び"を実現してきたGシリーズのアイアン。最新モデルのG440アイアンについて、高瀬順弘プロは「重心位置が下がったことで、よりボールが上がりやすくなりました。また、重心を下げるためにフェースが薄くなりましたが、その効果でボール初速が早くなったのも見逃せません。

前作より初速性能が上がっていると高瀬プロ。芯を外したときの飛距離ロスもさらに少なくなっているという
アマチュアの多くはボールが上がらないことで飛距離をロスしていることが多いですが、これはキャリーも高さも出せるクラブ。平均スコアにかかわらず、全ゴルファーに一度打ってもらいたいですね」とその完成度の高さを語ってくれた。

フェースのネック側がわずかに低くなったが、この小さな変化がメンタルに与える影響が大きいと高瀬プロ
また、前作G430と比べてフェースのネック側が低くなったことで、トウ側が上がって見えると高瀬プロ。ライ角どおり構えるだけでボールがつかまってくれそうだと、新しいヘッド形状を絶賛。フェースのローテーションがイメージしやすくなったのもポイントだという。

ネック側の低いシャープな形状は、トウが上がって見えテークバックの始動もスムーズ
一般的な重量帯のスチール、カーボンシャフトで試打
試打は7番アイアンで、シャフトはスチールのN.S.PRO950 neo(S)、カーボンのALTA J CB BLUE(S)を使用。ドライバーのヘッドスピード40~42m/sを意識してトラックマンで計測した。

高瀬プロの試打風景
G440アイアン(7I)試打結果
シャフト:N.S.PRO950 neo(S)
ヘッドスピード:34.1m/s
ボールスピード:48.7m/s
スピン量:5033rpm
キャリー:152.5y
トータル:162.7y
着地角:44.0度
シャフト:ALTA J CB BLUE(S)
ヘッドスピード:34.2m/s
ボールスピード:50.1m/s
スピン量:5090rpm
キャリー:157.9y
トータル:167.2y
着地角:46.5度
「N.S.PRO950 neoのほうが弾道が少し低いですが、それでも高さは十分すぎるくらい。着地角も40度以上あるので、しっかりグリーンで止まってくれるでしょう。ALTA J CB BLUE(S)は爽やかなブルーの印象通り軽く振り抜けて、しなりが大きくタイミングが取りやすいですね。私はALTA J CB BLUEのほうが飛距離が出ましたが。スウィングとの相性もあるので、ぜひフィッティングを受けてほしいですね」(高瀬プロ)

しっかりしているのに、しなりが大きくタイミングが取りやすいと、ALTA J CB BLUEが好印象だった高瀬プロ
G440アイアンは6I~PWの5本セットを基本に、4I~56度までの10本が用意されている。「4〜6IはG440にして、7番以降はi230などのコンボセットもおすすめ」と高瀬プロ。

また、52度、56度のウェッジについては、「アイアンの流れで作られているので、構えても違和感がなく、ウェッジに必要な機能はしっかり。56度のウェッジは、前作よりネックまわりがスリムになったことで、ラフやバンカーからの抜けも良くなっています。ゆっくり打っても打感が軟らかく、フェースを開かなくてもボールが拾いやすいです。52度と56度の設定になっているのは、ピンが蓄積してきたアマチュアデータによると、それがクラブセッティングの中でキャリーやスピン量のトータルバランスが最もいい組み合わせだから。アイアンの流れで使える、やさしいウェッジ。こちらもおすすめです」(高瀬プロ)

左がG440の56度、右がG430の56度。ネック周りのボリュームがかなりスリムになり、ラフやバンカーからの抜けも良くなっている
飛びと高さを両立したG440アイアン。4I~56度までラインアップは豊富で、ライ角やシャフトなどの組み合わせは無数。興味のある方は、ぜひお近くの試打会でピンのクラブフィッターとその性能を確かめてみてはいかがだろう。