ピン、テーラーメイド、キャロウェイといった2025年モデルの“外ブラ”ドライバーたちについては、年明けの発表以来各メディアでさかんに取り上げられ、侃々諤々の議論が繰り広げられている。総合的には3社各モデルとも着実な進化を遂げており、結局のところ「これがいちばん飛ぶ!」という決定的な1本があるわけではなく、自分の好みや相性にマッチするものを見つけられるかどうかが肝心だ。
しかしそんななかでも、発表後数々のフィッティングと試打を積み重ねてきたゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちの間では、ピン「G440 MAX」の評価が上昇中だという。プレステージ新宿店の福井厚史フィッターも「バランスのよさはピカイチ」と話す。

福井厚史フィッター
ゴルフ5プレステージ新宿店勤務。フィッター歴13年目の実力派で、豊富なクラブ知識とスウィング分析力で「最適な1本」を見つけ出すフィッティングには定評がある(写真/小林司)
フィッティングが楽しい。
可能性無限大のヘッド
「各社各モデルをいろいろフィッティングしてみた結果、もっともニュートラルで弾道が素直だと感じたのが『G440 MAX』なんです。キレイな放物線を描く弾道で、球の上がりやすさ、つかまり具合、スピン量がどれもが極端でなく、適正でバランスがいい。もちろんピンらしく直進安定性もいいので本当に誰にでも合いそうなヘッドなんです」(福井さん)

福井さんが「2025年のNEWモデルの中で、もっともニュートラルで弾道が素直」と評価した「G440 MAX」(写真/小林司)

ピンが飛距離にこだわって作ったニューモデルだ(写真/小林司)
弾道のイメージを擬音で表すなら「ドカーン!」がピッタリだと福井さん。理想的な高弾道・低スピンの放物線で、キャリーもしっかり出て、しかもランも稼げそう。現状、迷ったならまずは「G440 MAX」から試せば安心といえるほどだという。

フェースセンターから後方に伸ばした「フォースライン」に近いところに重心があり、インパクト効率が高い(写真/小林司)
「G440 MAX」のニュートラルな弾道は、フィッティングの幅も広げてくれると福井さん。ヘッドの特性が素直なので、シャフトの個性がそのまま弾道に反映させられるという。
「普通に打ったら真っすぐ。でも『10K』ほど徹底的に真っすぐで曲がらないというわけでもないので、シャフトを変えればちゃんと弾道に反映されるんです。シャフトの味付けでドローもフェードも打てるし、自分好みにアレンジもしやすいので、大きな可能性を感じます。
福井さんおすすめの組み合わせは、ドローを打ちたいなら走ってつかまるフジクラ「スピーダーNXブラック」、フェードが打ちたいなら先が暴れないUSTマミヤ「リンク ブルーEX」といった具合だ。
ドローなら「スピーダーNXブラック」

ドローを打ちたいなら走ってつかまるフジクラ「スピーダーNXブラック」(写真/小林司)

「スピーダーNXブラック」はスピーディに走ってつかまりがよくドローを打ちやすい(写真/小林司)
フェードなら「リンク ブルーEX」

フェードが打ちたいなら先が暴れないUSTマミヤ「リンク ブルーEX」(写真/小林司)

「リンク ブルーEX」は先端剛性が高く左に行かない安心感があり、フェードが打ちやすい(写真/小林司)
こまかな味付けも
シャフト次第で自由自在
さらにニュートラルなヘッドをそのまま生かしたいなら三菱ケミカル「ディアマナBB」、もう少し球を上げたいならフジクラ「スピーダーNXバイオレット」という選択肢もある。長いクラブが苦手な人なら、フジクラ「スピーダーSLK」で短尺仕様にすればシャープに振れて叩けるドライバーになる。

上)三菱ケミカル「ディアマナBB」
中)フジクラ「スピーダーNXバイオレット」
下)フジクラ「スピーダーSLK」
シャフトの個性が素直に弾道に表れやすいので、フィッティングの効果も大きい(写真/小林司)
もちろんプレステージなら試打シャフトの選択肢も豊富なので、他のシャフトも含めアレンジの幅は無限大。「G440MAX」は、まさにプレステージ向きの優等生ドライバーと言えそうだ。

弾道のイメージを擬音にするなら「ドカーン!」(写真/小林司)
百戦錬磨のゴルフ5プレステージのフィッターが、迷ったならまずはコレからと語るほど、2025年ニューモデルの中でニュートラルかつ高性能なPING「G440 MAX」。上記の組み合わせは一例で、それぞれのスウィングや求める弾道によって、その最適解は変わってくるだろう。興味のある方は、ぜひゴルフ5プレステージで、腕利きフィッターと相談しながら試打してみてはいかがだろう。