
「UPPAR Wedge」はAW。SW、LWの3本
従来よりヘッドを15グラム軽くした

ウェッジを手掛けたのは長年ツアーでプロのフィッティングを担当したDoug 三瓶氏
ウェッジを手掛けたのは長年ツアーでプロのフィッティングを担当したDoug 三瓶(みかめ)氏。ボブ・ボーケイ氏の愛弟子としてもゴルフ業界では知られる存在で、ブリヂストンでは丸山茂樹らを、タイトリストでは今田竜二や藤田寛之ら、ウェッジの名手たちのフィッティングやクラブ製造に携わった。フィッティングの延べ人数は、ツアープロがおよそ2000人、アマチュアは6000人を超えるという。
その三瓶氏が日本人ゴルファーのために最適なウェッジを作りたいとデザインしたのが「UPPAR Wedge(アッパーウェッジ)」だ。「日本人の平均的な体格には、従来のクラブはヘッドやクラブバランスが重すぎる」と、従来のヘッドより15グラムほど軽量化したヘッドと重くて短いシャフトの組み合わせで、操作性の高いクラブを完成させた。

ヘッドは「ササキ」、シャフトは「島田シャフト」、グリップは「芹澤ゴム」と全部がメイド・イン・ジャパン
日本人ゴルファー向けとして「メイド・イン・ジャパン」にもこだわり、ヘッドは日本の最先端を行くゴルフクラブ製造メーカー「ササキ」。ヘッドの軽量化と打感の良さを実現した。シャフトは「島田シャフト」のウェッジ専用シャフト。グリップは老舗メーカー芹澤ゴムのオリジナルウェッジグリップと、三瓶氏と日本の3メーカーが総力を結集してコラボした。
ウェッジは「AW(アプローチウェッジ)=52度」、「SW(サンドウェッジ)=56度」、「LW(ロブウェッジ)=60度」の3本をラインアップ。

左はシャープなAW、右はやや丸みを帯びたLW。中央はある程度ヘッドの大きさを確保したキャビティタイプのSW
特徴的なのはSWだけキャビティタイプであること。主にバンカーで使用することを考え、「バンカーで脱出を考えると砂を爆発させる必要があることからある程度ヘッドの大きさを確保したいので、軽量化を図りつつ、ヘッドの大きさをキープするためキャビティタイプにデザインした」という。
AWはランニングアプローチがしやすいヘッド形状で、シャープでアイアン形状に近いことからフルショットしやすくなっている。
LWはやや丸みを帯びたヘッド形状で、開きやすくロブショットやチップショットが打ちやすいフェース形状だ。
ブランド名の「UPPAR」は、最上を意味する「UPPER」にパー(PAR)以上を狙うゴルフ的希望を込められた造語。ブランド名のとおり、パー以上のスコアメイクをするうえで最上の操作性実現を目指し作られたウェッジだ。
1本5万円とウェッジとしては少々お高めだが、操作性の良さでパーやバーディが”買える”なら、最上級の安い買い物になるかもしれない。
◆3本のスペック
●AW:ロフト角・52度、ライ角・62度、クラブ長・35.0インチ
●SW:ロフト角・56度、ライ角・62.5度、クラブ長・34.625インチ
●LW:ロフト角・60度、ライ角・63.0度、クラブ長・34.5インチ