
ザンダー・シャウフェレ/1993年10月生まれ。米国カリフォルニア州出身。サンディエゴ州立大学卒、2015年プロ転向。2021年東京五輪金メダル。昨年、全米プロと全英OPでメジャー2勝。通算9勝

ロフト10.5度を9.5度に調整し、長さ45.5インチ。昨年末のドライバーの平均飛距離は308.5ヤード。ヘッドは新しくなったが、シャフトは替わらずにディアマナPD
今年も契約するキャロウェイのギアと共にPGAツアーを戦うが、新しいエリートシリーズをセッティングに加えている。ドライバーはエリート♦♦♦。10.5度のロフトを1度立てて、9.5度にして使用。「もう6〜7年キャロウェイのクラブを使っているが、今回のスイッチが一番簡単だった」とお気に入りのコメント。ボール初速が上がり、試合で多用するフェードの弾道は2700回転前後に収まり、これまで少しばらついていたというスピン量が安定した点が一番気に入っているようだ。

クラブセッティングはAT&Tペブルビーチプロアマの練習日に撮影。この時、エリート♦♦♦の3HLとミニドライバーのパラダイムAiスモークTi 340も入っていた。今後、試合での投入もあるのか楽しみだ
フェアウェイウッドはエリート♦♦♦の3HL。ソールを見ると前寄りにウェイトが付き、なおかつ調節機能付きではない、固定型のホーゼル&ネックとなっているので、おそらくツアー対応のプロトタイプだろう。ロフトは前作のパラダイム Ai スモークと同様に球が上がりやすいハイローンチタイプ(3HL)の16.5度を選んでいる。

複合鍛造ヘッドのアイアンで、タングステンの量や配置を番手ごとに変えた番手別設計。高い打ち出しとスピン性能に長けた「APEX TCB プロトタイプ」
アイアンはAPEX TCBのプロトタイプを4Iからピッチング(10I)まで入れる。TCBは今でこそ市販シリーズのひとつだが、元々はツアープレーヤーへの支給モデル。シャウフェレは「複合鍛造らしく飛距離と高さを出せるアイアンで、これならどこからでも打てる気がするし、地面を突き抜ける感覚がとても気に入っている。そして打感も良い」と絶賛している。

57度、61度はオリジナルのヘッドを1度寝かして使用。52度のオーパスは「構えた時に色々なショットが打てるイメージが湧く」と昨年の全英OP前から使用
ウェッジはロフト52度が昨年スイッチしたキャロウェイのオーパス、ロフト56度を1度寝かせた57度のボーケイSM10、60度を61度に寝かせたボーケイ ウェッジワークスの3本。57度と61度はここ数年このモデルを継続。

赤いパターを好む理由はアライメントが取りやすいため。フェースのインサートはカスタマイズせずに市販モデルと同じ
パターはお馴染みのエース、真っ赤な角型ヘッド、オデッセイ トゥーロン デザイン ラスベガス。元々使っていたオー・ワークスの赤いヘッドに2023年頃に使っていたシルバーカラーのトゥーロンの打感を掛け合わせ、シャウフェレのパーソナルプロトタイプになる。

ボールはクロムツアー。グリーン周りのスピン性能に優れ、ドライバーでは低スピンを実現させたツアーボール
昨年末に負った肋骨のケガで今年は出遅れ気味だが、これから昨年以上の活躍をするのか注目だ。
ザンダー・シャウフェレの最新クラブセッティング(25年開幕戦ザ・セントリーの練習日に撮影)
1W/キャロウェイ エリート♦♦♦(10.5度→9.5度)・ディアマナPD(70TX)
3W/キャロウェイ エリート♦♦♦3HL プロト(16.5度)・ディアマナPD(80TX)
3U/キャロウェイ APEX UW(21度)・カイリ ホワイト(90TX)
4I~PW(10I)キャロウェイ APEX TCB・ダイナミックゴールド ツアーイシュー(X100)
AW/キャロウェイ OPUS ウェッジ(52度)・ダイナミックゴールド ツアーイシュー(X100)
GW/タイトリスト ボーケイSM10(56度→57度)・ダイナミックゴールド ツアーイシュー(X100)
LW/タイトリスト ボーケイ ウェッジワークス(60度→61度)・ダイナミックゴールド ツアーイシュー(X100)
PT/オデッセイ トゥーロン デザイン ラスベガス プロト
ボール/キャロウェイ クロムツアー
※スペックは編集部調べ
※ドライバーはロフト調整により10.5度を9.5度に
※56度はロフト調整で57度に、60度は61度に
※スタッツは2月20日時点のもの
PHOTO/Blue Sky Photo