ピンゴルフジャパンからパターの新製品「スコッツデール」シリーズが発売された。新素材のインサートを採用し、やわらかいのに「すぅーッ」と転がるという。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が試打レポートをお届け。

ピンの新作パター「スコッツデール」は新素材のインサートを採用

ピンといえば、クランクネックのブレード形状にバックフェースのトウとヒール側に重量を分散さたせた「アンサー」が「ピン型」と呼ばれるほどの定番の形状として認知されています。

画像: ピン「アンサー」はピン型と呼ばれるほど一世を風靡したモデル

ピン「アンサー」はピン型と呼ばれるほど一世を風靡したモデル

「アンサー」という名前の由来は、ピン社の創業者でアンサーの生みの親であるカーステン・ソルハイム氏が「パッティングの答え(answer)」となるパターという意味で名付けましたが、バックフェースの刻印が「ANSWER」ではなく「ANSER」となっているのは、ヘッドに名前を刻印するのにスペースが足りず、カーステン氏が苦慮していると、妻のルイーズさんが、「Wを抜いても読み方は変わらないじゃないの」と助言したからと言われています。

本社をアリゾナ州フェニックスに移す前に作られたモデルにはスコッツデールの刻印があったため「スコッツデール」と呼ばれていましたが、94年になって初めて「スコッツデール」の名を冠したモデルが発売されています。そしてその「スコッツデール」の25年モデルとして登場したのが今回紹介するモデルです。

画像: 25年の新作「スコッツデール」は新素材のフェースインサートが特徴

25年の新作「スコッツデール」は新素材のフェースインサートが特徴

新作のトピックスは、新開発のフェースインサートです。「やわらかいのにすぅーっと転がる」というキャッチフレーズですが、それは新開発の「PEBAX」(エラストマー素材)によるもの。

実際に打ってみると打音や打感がはっきりと感じられるフィードバックがあります。オデッセイのホワイトホットはウレタン素材なので素材の違いはあるもののよく似たフィーリングで、糸巻きボール時代の軟らかさから硬くなった現代のボールとの相性はとても良い印象です。

画像: ソール幅の広いピン型の「アンサー2D」は鈴木愛が使用中

ソール幅の広いピン型の「アンサー2D」は鈴木愛が使用中

モデルラインナップは9種類あり、オーソドックスなピン型からソール幅の広い「アンサー2D」、センターシャフトの「プライムタインC」、アルファベットのBの形を模した「B63」、マレット型の「DS72」など豊富に取り揃えています。

画像: モデルラインナップはピン型から「ツノ型」、「マレット」など9種類

モデルラインナップはピン型から「ツノ型」、「マレット」など9種類

「アンサー2D」は鈴木愛、「DS72」は佐久間朱莉、「B63 」は藤田かれん選手らが開幕戦から投入していることからも、その性能は折り紙付きと言っていいでしょう。実際にコースで使用してみると距離感を決める「ボール初速」がイメージした通りのスピードと転がりでタッチが合わせやすいと感じました。

藤田かれん選手に話しを聞くと「打った瞬間からコレや!と思いましたね。打感と転がりが一致していてフィーリングがとても良かった」と「B63」に決めたといいます。

画像: 第3戦「アクサレディス」で6位タイで終えた藤田かれんは「B63」を使用

第3戦「アクサレディス」で6位タイで終えた藤田かれんは「B63」を使用

4つのアライメントタイプからヘッド形状を選ぶ

ピンでは様々な研究からヘッド形状やサイトラインの入り方で、狙った方向に打ち出せる4つのアライメントタイプに分類することができるとしています。

画像: アルファベットの「B」の形を模した「B63」

アルファベットの「B」の形を模した「B63」

①トップラインとターゲットを垂直に合わせるタイプ
②ボールと同じ幅をアライメントに活用するタイプ
③長いサイトラインを活用するタイプ
④ボール位置まで伸びた長いサイトラインを活用するタイプ

上記の4タイプに分類すると、①のタイプは「アンサー型」など、②は「ツノ型」など、③のタイプは「マレット型」、④も「マレット型」でトップラインまでサイトラインが引かれたモデルとなります。

画像: ツノ型のセンターシャフト「プライムタインC」

ツノ型のセンターシャフト「プライムタインC」

それらを考慮して9モデルのラインナップになっているというわけです。削り出しやフェースインサートの打感や転がりにプラスして、どんなヘッドが自分にマッチするか試してみるとパットの向上につながるでしょう。

写真/中村修

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