
しぶの・ひなこ/1998年11月生まれ。岡山県出身。岡山県作陽高校卒業後、2018年プロ入り。2019年AIG全英女子オープン優勝。国内ツアー6勝。現在は米国女子ツアーが主戦場

契約フリーとして、いくつかのモデルを試した中で選んだ『GT2』。シャフトは『24ベンタスブルー』に落ち着いた。ドローの曲がり幅が抑えられ飛距離が伸びたという。50グラム台のフレックスS
ドライバーは『タイトリスト GT2』。曲がり幅が小さくなった点、初速が出てキャリーが伸びた点、結果的に安定性と飛距離が両立できたことが『GT2』をチョイスしたポイントだったという。ロフト9度をネック調整で9.75度に、ライ角は0.75度フラットに調整している。

『Qi35 ツアー』のFWは飛距離と操作性を両立したモデル。『Qi35 MAXレスキュー』は低重心設計の高弾道モデル。写真は4Uと5Uだが、試合によって3Uを入れることもある
2本のFWはテーラーメイド『Qi35 ツアー』、2本のUTは『Qi35 MAX』を選んでいる。出場初戦のファウンダーズカップでは『Qi10』のFWを使っていたが、その後、『Qi35 ツアー』にスイッチした。

ヘッドの大きさが渋野に安心感を与え、最終的にこのモデルをチョイス。昨年は『MCI』のフレックスRだったが、「球の捻じれが少なくなった」と今年はSを使用
6I~PWは操作性と寛容性を兼ね備えてアマチュアにも人気のある『スリクソン ZXi5』をチョイス。このアイアンの弾道の高さ、トータルの安定感に信頼を寄せる。同シリーズの『ZXi7』も試したが、ヘッドサイズの安心感が決め手になったという。シャフトは長く使用するフジクラのアイアン用カーボンシャフト『MCI』。

このウェッジに替えた理由として、「構えやすさ」が気に入ったポイントだった。アイアンは一貫してカーボンシャフトを使うが、ウェッジはスチールの『N.S.プロ950GH neo』
ウェッジは『クリーブランド RTZ』の50、54、58度の3本で、トレーリングエッジ側が削られているMIDグラインドを選んでいる。やさしさと操作性のバランスがいいソール形状だ。

これまで使っていたクランクホーゼルのブレードパターと、このパターの構えた時の見え方とフィーリングが一致して選んだ。カスタマイズは特にないが、グリーンによってロフト調整をすることもあるそうだ
パターも新調、『オデッセイ Ai-ONE ダブルワイド DB』。これまでストロークのフィッティングをしたことがなかった渋野が改めてフィッティングした結果、これまで使用していたクランクホーゼルのネックより、ダブルベントネックのフェースバランス型のパターがストロークにフィットすることがわかったそうだ。

ボールはスリクソンと新契約、ニックネームをプリントした『Zスター XV』を使用。ドライバーでの弾き感と飛距離、グリーン上での転がりのイメージが合致する点がお気に入り
ボールも『スリクソン ZスターXV』に替わった。実はゴルフを始めた時から高校時代までスリクソンボールのユーザーだったとのこと。改めて『Zスター』の3モデルをテストして、「弾くような打感と飛距離が気に入ったこと。パットの打感と出球のスピード感もマッチしました」と『XV』をチョイス。
クラブからボールまでフルチェンジ、〝シブコスマイル〟全開の優勝を飾るか注目だ。
渋野日向子の最新クラブセッティング(ホンダLPGAタイランド練習日に撮影)
1W/タイトリスト GT2(9→9.75度)・24ベンタスブルー(5S)
3W/テーラーメイド Qi35 ツアー(15度)・24ベンタスブルー(5S)
5W/テーラーメイド Qi35 ツアー(18度)・24ベンタスブルー(6S)
4U/テーラーメイド Qi35 MAX(23度)・24ベンタスブルー(7S)
5U/テーラーメイド Qi35 MAX(27度)・24ベンタスブルー(7S)
6I~PW/スリクソン ZXi5 アイアン・MCI(80S)
AW~SW/クリーブランド RTZ ウェッジ(50・54・58度)・N.Sプロ950GH neo(S)
PT/オデッセイ Ai-ONE ダブルワイド DB
BALL/スリクソン ZスターXV
※スペックは編集部調べ
※ドライバーはロフト調整で9→9.75度
※スタッツは3月6日時点のもの
PHOTO/Tadashi Anezaki