3月7〜9日に開催されたジャパンゴルフフェア。各メーカーがイチ押しのニューモデルをアピールする中、目を引いたのがシャフトメーカー、UST Mamiyaから新登場となった「LIN-Q RED EX」だ。同社の「LIN-Q」シリーズの新作シャフトの性能を詳しくリポートする。

「LIN-Q」シリーズに「RED」が仲間入り

同社を代表する人気モデルといえば、プレイヤーのパフォーマンスを最大限に引き出すブランドの「ATTAS(アッタス)」シリーズ。対して「リンク」は、シャフト先端の剛性が高く、強弾道と安定感を特長に持つ。

4月24日に発売予定の「LIN-Q RED EX(以下、リンクレッド)」の特性を、同社の杉本崚(すぎもとりょう)さんに聞いた。

「『リンクレッド』は中調子で、中元調子の『ブルー』、元調子の『ホワイト』と比べるとやさしめに仕上がっています。基本的に『ブルー』『ホワイト』とも左に行くのが嫌な方向けです。『レッド』は、左は嫌だけど元調子だとタイミングが合わないという方に試していただきたいです」(杉本さん)

やさしめとなる、アッタスと性能的に重なりそうだが、両者の違いについては

「全体的にやさしめなアッタスとは違い、リンクなので基本的にフェードバイアスです。先端はちょっと動く感じはありますが、アッタスのように走るシャフトではありません。中調子で振り抜きやすさを重視し、クセがない。思いっきりつかまるシャフトではありませんが、スピンも少し入ります。アッタスシリーズでは物足りないけど、リンクのブルーやホワイトだと『ちょっとしんどい』。ヘッドスピードが速めで、だけど『ちょっとつかまえたい』という方にもおすすめです」(杉本さん)

画像: 強弾道でスピンが程良く入る中調子。「ぶ厚いインパクト」と「安定感」がウリで叩いて振り抜けるシャフトだ

強弾道でスピンが程良く入る中調子。「ぶ厚いインパクト」と「安定感」がウリで叩いて振り抜けるシャフトだ

高い打ち出し角で理想の強弾道を描く

杉本さんの説明で「リンクレッド」の特性は理解できただろう。ただ、やっぱり知りたいのは実際の性能だ。そこで「4プラスフィッティングラボ&ゴルフサロン」のチーフフィッターで、「USGTFレベルIII ティーチングプロ」の資格を持つ吉川仁さんに試打をお願いした。

※試打スペックは「5S」。ヘッドはキャロウェイの「ELYTE」(ロフト10.5度)、計測器はトラックマンを使用

画像: 東京・市ヶ谷他、調布、札幌に店舗を構えるフィッティング・ラボ「4プラス」の代表・吉川仁さん。スウィング解析機GEARS(ギアーズ)を活用したフィッティング技術には、プロ、アマチュアが厚い信頼を寄せる

東京・市ヶ谷他、調布、札幌に店舗を構えるフィッティング・ラボ「4プラス」の代表・吉川仁さん。スウィング解析機GEARS(ギアーズ)を活用したフィッティング技術には、プロ、アマチュアが厚い信頼を寄せる

計測データは写真の通り。吉川さんは、以前試打したブルー、ホワイトと比較して次のように話す。

「(ブルー、ホワイトの数値は)インパクトロフトは13度くらい、打ち出し角がだいたい12度くらいで、最高到達点は22〜25ヤードくらい、着地角が30度〜32度くらいでした。レッドはロフトが2〜3度ついて打ち出し角も14.5度くらい。理想の最高到達点で、着地角もいいですね。インパクトロフトがついて打ち出しが高くなて、最高到達点も高くキャリーが出る。スピン量が2200回転台で球が強いのに、しっかりと高さが出ますね」(吉川さん)

画像: ヘッドスピード43.1m/sでトータル飛距離265.3ヤードをマーク。打ち出し角、最高到達点、着地角、スピン量とも理想の数値だ

ヘッドスピード43.1m/sでトータル飛距離265.3ヤードをマーク。打ち出し角、最高到達点、着地角、スピン量とも理想の数値だ

様々なロケーションで使える、まさに実戦的なシャフト

数値だけでなく、フィーリングも抜群だと吉川さんも語る。

「リンクシリーズなので基本的にはトルクが少なく、とくにねじれの剛性が非常に強いです。持った感じはそれほど硬くないのに、打ってみるとインパクトがぴたっと来る。矛盾するようですが、当たったときにしっかり感はあるんだけど、そんなに硬すぎない。インパクトでの当たり負けのなさ、力強さ、押し込み感は、リンクシリーズじゃないと得られません」(吉川さん)

画像: リンクシリーズの特性はそのままに、押しの強いインパクトを実現する。「まさに良いとこどりのシャフトですね!」と吉川さんも絶賛だ

リンクシリーズの特性はそのままに、押しの強いインパクトを実現する。「まさに良いとこどりのシャフトですね!」と吉川さんも絶賛だ

マッチするゴルファー層について聞いてみると、「ある程度の競技志向。ヘッドスピードが速くてパワーもある方。数字で言うと、5Rでトラックマンで39m/s、一般的な計測器だと42〜43m/sくらいのスピードがあれば、レッドのよさを体感できると思います」(吉川さん)

「また、ボールのスピン量を抑えたい方。ヒールヒットではなく、センターヒットしたときにスピン量が多く、エネルギーのロスをなくしたいという方は、少ししっかりめでトルクはそれほどないシャフトがいいので、そういった方はレッドをぜひ試してみるべきです。スピン量が減れば間違いなく曲がりも減る。そして、曲がりが減ると(不安なく)振れるので、それで飛距離が伸びる効果もあります」(吉川さん)

また、レッドは「コースで使えるシャフト」だと吉川さんは評価する。

「つかまりを少し減らしたい方にも合います。朝の身体が硬いときはいいけど、だんだんクラブが振れるようになると、後半のラウンドで少しつかまるとか、ちょっと吹いたり、球がバラけるという方にいいと思います。コースに出ると(力が入って)つかまえたくなるじゃないですか。レッドは、つかまえに行ってもとんでもないミスが起きにくい。コースで実戦的に使えるシャフトですね」(吉川さん)

画像: 「当たったときにしっかり感はあるのに硬すぎない。つかまえに行っても大ミスが起きにくいシャフトです」(吉川さん)

「当たったときにしっかり感はあるのに硬すぎない。つかまえに行っても大ミスが起きにくいシャフトです」(吉川さん)

「ヘッド性能を引き出すことができる」と、最近の進化した大慣性モーメントヘッドとの相性のよさも指摘する吉川さん。興味を持ったゴルファーも多いだろう。シャフトにお悩みの方は、是非一度試してみてはいかがだろうか。

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