足指を浮かせると「必要以上に強い球」が出づらい
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。アプローチって難しいですよね。何が難しいって、やはり飛ばしちゃいけないってことが難しいんだと思います。どうすればゆるまないように短い距離をしっかりと打てるのでしょうか? 月刊ゴルフダイジェスト5月号の連載「練習場浦メニュー」という記事に、足指を浮かせて打てばアプローチは上手くなると書かれていました。これっていったいどういうことなのでしょうか。気になったので試してみました!

月刊ゴルフダイジェスト2025/5号で特集されていた、ゆるまず短い距離が打てる「足指浮かせアプローチ」を実践!
この記事で解説をしてくれている浦大輔コーチによると、アマチュアはコントロールショットをしようとすると、振り幅や距離を抑えようとして極端にスウィングがゆるむそうです。フルショットに近いようなアクセル全開のスウィングをしながら、どこかに「抜く」要素を入れてブレーキをかけているということなんです。大きく振りながら左ひじを抜いて飛ばさないようにしたりね。
なので、まずはアクセル全開のスウィングではなく、ちゃんとギアをシフトダウンして距離相応のスウィングができるようにしなければならないわけです。そのために浦コーチがおすすめしているのが、足指を地面から浮かせて打つことなんです。

飛ばす時と同じようなテークバックから、インパクトで抜いて調整するアマチュアが多い。これがミスの原因となる
足指を使うということは体の前側の筋肉を使うということで、ボールを飛ばす時の動きなんだそうです。飛ばさなくていいコントロールショットやアプローチでもここを使ってしまうから、必要以上に強い球が出てしまうということなんですね。なので、最初から足の指を浮かせておけば、振り幅なりのやわらかい球が打てるということなんです。
実際に打つときには足の指を浮かせたままというわけではなく、指を浮かせたまま構えたら、始動の時にそっと指を下げて地面に触れるくらいのところまで下ろして打てばいいそうです。ただし、アドレスに入る前、ボール地点に移動するとことから足指を浮かせ「指は使わないぞ!」ということを体に刷り込んでおくことが大事だそうです。
スウィングでは足指さえ使わなければ、下半身を使っても問題ないそうです。体重移動をしちゃっても大丈夫。指さえ使わなければフットワークを使っても動きが静かになり、余計な上下動が生じる心配はないそうです。
実際にやってみると……
実際にやってみたのですが、足指をイメージしやすいようにシューズも靴下も脱いでやってみました。まず最初はスウィング中も足指を浮かせたまま打ってみたほうがいいそうです。指以外の足裏全体が均等に地面に圧をかけるイメージがいいそうです。

足の指を浮かせたままでボールを打ってみる
やってみると、確かにこれだとゆるく振ることができますね。下半身が余計な動きをしない感じがします。今までと同じくらいの振り幅でも球がやわらかくなり、飛距離が少し落ちる感じがします。指を浮かせようとしすぎるとかかとに体重が乗ってしまうので、そこは気をつけないとダメですね。
足の指を浮かせたままのショットに慣れてから、そのイメージを持ったまま静かに指を地面に置いて打ってみました。アドレスに入る前は指を浮かせておいて、アドレスが決まったところで静かに指を下ろします。

アドレスの前から意識付けのために足の指を浮かせておく。そしてそのままアドレスに入る
そのまま打ってみると、指を浮かせている時よりは少しだけ安定感が出ますね。だけど強く振ることはできないのでやわらかい球が打ちやすいです。確かに指を浮かせておくと飛ばすための打ち方はできませんね。スウィングスピードも少し落ちるし、等速で振りやすくなる感じがしました。

アドレスしたら、静かに地面に指がそっと触れるくらいまで下ろす
シューズを履いてもやってみましたが、裸足の時と同じような効果を感じました。最初はイメージを明確にするために裸足でやった方がわかりやすいかもしれません。
今回、足指を浮かせる打ち方を試してみましたが、ガツッと打ってしまってオーバーばかりしている人や、インパクトでゆるんでしまう人にはとてもいい打ち方だと感じました。無理にゆっくり振ろうとかしなくても、自然とやわらかい球が出るので飛びすぎてしまうことがありません。これはぜひラウンドでも試してみたいですね。皆さんもぜひ一度練習場でやってみてください。