「週刊ゴルフダイジェスト」の会社員ゴルファーにフォーカスする連載「企業ゴルフ選士」。“選士”という造語は、戦うだけのゴルファーではなく、会社に認められ、選ばれたゴルファーだから。4月15日号に掲載した26人目の「企業ゴルフ選士」。「みんなのゴルフダイジェスト」でも紹介しよう。
画像: 溝田一夫さん(58歳)

溝田一夫さん(58歳)

「諦めないことの大切さを団体戦が教えてくれた」

株式会社日立システムズ
関東甲信越支社
第一営業本部
本部長
溝田一夫さん

社会人4年目に参加を命じられた会社のコンペで初めてゴルフクラブを手にした典型的な社会人ゴルファー。そこから奮起し、30代後半でシングル入りしてから始めた競技ゴルフに魅了され、現在は同社ゴルフ部の部長を務める

株式会社日立システムズ

さまざまな業種の課題解決で培ってきた業務知識やノウハウを持つ人財が“One Hitachi”でLumada事業を中心に展開することによりデジタル変革を徹底的にサポート。環境・社会・企業統治を考慮した経営を推進することで、真に豊かな社会の実現に貢献する。

51歳で入部した遅咲きの大黒柱

日立システムズの溝田一夫さんは1990年の入社以来、一貫して営業畑を歩んできたゴルフ選士。現在は民間や公共に向けたDXソリューションの営業部隊をまとめる傍ら、同社ゴルフ部の部長を務めているが、ゴルフとのなれ初めは、決して良かったとはいえないようだ。

「入社して3〜4年経った頃にゴルフ場に向けたシステムの営業を担当することになり、パートナー会社さんとのコンペに参加したのが初めてです。ラウンドしたのは千葉国際CCで、スコアは140〜150くらいだったと思います」

それまでゴルフはほぼ未経験。クラブハウスの豪華さやコースの景観を味わう暇もなく、「常にコース内を走っていた記憶しかない」と苦いデビュー戦を振り返る。しかし、ここで嫌になるかと思いきや、早朝から河川敷コースへ通い、夜は練習場で球を打ちまくって腕を磨いたというのは意外。いろいろな誘いもある20代、嫌にならなかったのだろうか?

深夜の球打ちは日常、早朝ゴルフも当たり前

「東京で一人暮らしをしていたので、ほかにやることがなかったこともありますが、走らないで済むにはどうしたらいいだろうと考えた結果、練習しかないと。そうしていくうち『枠内へ打つにはどうしたら良いだろう』とか『番手通りの飛距離を打つには? 』といった感じでどんどんハマっていきました。とにかく上手くなりたいと思い、ゴルフ雑誌も片っ端から読みあさっていましたね」

20代半ばだった溝田さんは「練習もコースも行ける時はとにかく行く」と意気込み、仕事帰りに当時24時間営業だった埼玉スポーツセンターで球を打ち、週末はそのまま朝霞パブリックGへなだれ込んで早朝ラウンドをすることも少なくなかった。その後も上達意欲はとどまることを知らず、転勤をきっかけに加速する。

「転勤で地元の福岡へ戻ったときに夜須高原CCのメンバーになりました。当初、1人だった私を誘ってくれたメンバーさんのほとんどが年長者でしたが、技術だけでなくマナーやゴルフとの向き合い方も教えてくれました」

ここでハンディを取り、研修会にも入った。クラブ競技にも出場し、待望のシングル入りを果たしたが、「ほかにも多くの宝を手にしました」と溝田さんはほほ笑む。

ゴルフ部に入り「負けていられない」

溝田さんがゴルフ部へ入ったのは51歳。存在自体は知っていたが、地方勤務だったことから入部は叶わず、再び東京へ転勤となった直後に待ってましたとばかりに入部した。

「自分もゴルフに対する熱意はあるほうだと自負していましたが、ここにはもっとすごい人がたくさんいて、『負けていられない』と刺激を受けました。入部してから技術やフィジカル面で多くのことを学びましたが、何より出場4人中3人のスコアが採用されるという団体戦の形式によって、最後まで頑張ることの大切さを痛感したことを覚えています」

いくら調子が悪くても、さらに叩いた選手がいれば自分のスコアが採用される。気持ちが折れてしまったら、頑張っている他の選手に迷惑をかけてしまうのだ。

「大切なのは試合結果だけではありません。私自身、会社の看板を背負う身として恥ずかしくないゴルフをしなければいけませんし、部員たちにもそう願っています。とはいえ試合に出ることが全てではなく、ゴルフを楽しむことも必要。そのあたりの気持ちをうまくひとつにして、我が社のゴルフ部の存在価値をどう高めていくか、日々考えています」

ゆっくりとした穏やかな語り口の裏に気持ちの強さが見え隠れする。福岡で、東京で、教わってきた大切なこと。今度は伝える側だ。

ウッド系は10年選手のキャロウェイ Xホット

自身の感覚を大切にしていて、イメージの出しやすいクラブに出合えたら、それを長く使うという溝田さん。

「とはいえ最近はオーバースペック気味なので、還暦を機にいろいろ試したい。ミスへの許容範囲の広さが欲しいですね」

画像2: 「諦めないことの大切さを団体戦が教えてくれた」株式会社日立システムズ・溝田一夫さん【会社員ゴルファー紹介】

1W/キャロウェイ Xホット(9.5度)/グラファイトデザイン ツアーAD GT-6(S)
3・5W/キャロウェイ Xホット(15度・19度)/キャロウェイ Xホット(S)
3UT/テーラーメイド バーナーレスキュー(19度)/テーラーメイド RE-AX SUPERFAST55(S)
4I~PW/キャロウェイ Xフォージド/N.S.プロ 950GH(S)
AW・SW/キャロウェイ マックダディ2(52度・56度)/ダイナミックゴールド S400
PT/オデッセイ ホワイト・ホットOG #1 WS
BALL/タイトリスト プロV1x

ORGANIZER/Hironori Kogure
PHOTO/Tsukasa Kobayashi
ILLUST/Hiroshi Matsushima
THANKS/北谷津ゴルフガーデン

※週刊ゴルフダイジェスト4月15日号「企業ゴルフ選士」より

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