女子ゴルフの今季国内ツアー第5戦、富士フィルム・スタジオアリス女子オープンが11日、埼玉県・石坂ゴルフ倶楽部で開幕した。初日は雷雲接近のため中断となり、その後も天候回復が見込めないためサスペンデッドになった。出場選手108人のうち75人が競技を終えることができない中、地元埼玉県出身で初優勝を目指す佐久間朱莉が14番を終えた時点で1イーグル、3バーディ、ボギーなしの5アンダーで暫定3位につけた。

暫定3位の佐久間朱莉
佐久間はちょっぴり残念そうだった。15番グリーンで4メートルのバーディパットを残してサスペンデッドに。
「最後までやりたかったなと思うんですけど、ハーフ回れたらいいなとも思っていたので、少し進めたかという感じです」
スタートの1番パー5でいきなり「魅」せた。残り211ヤードの第2打を5Wで2オン成功。5メートルを沈めてイーグル発進を決めた。続く2番パー3でもスコアを伸ばし、6番と12番もバーディ。「ショット自体は昨日のプロアマでちょっとずつよくなってきて、自分の中で少しつかむものがあったので、それで今日のラウンドでいい感じでプレーできたんじゃないかと思います」と振り返った。
会場の石坂ゴルフ倶楽部は川越市内の自宅から近く、中学時代から100ラウンド以上プレーしているという。今週は自宅からの「通勤」でメンタル面の負担が少ないのも追い風になっている。
「自宅からなのでゆっくりできますし、いい意味で試合感がない感じでリラックスして臨めている。(ツアーでは)ずっと外食なので、家の温かいご飯はうれしいです」
昨年の今大会は最終日を首位タイで迎え、最終組で回ったが、阿部未悠に優勝をさらわれた。今年は1年越しのリベンジを期す。
「もちろん勝ちたい気持ちはこのフィールドに立っている中では一番強いと思いますし、スタジオアリスにかけている思いは誰にも負けないと思うので、気持ちだけはあるかなという感じです」
さあ、地元で悲願の初優勝をつかみ取る。