ゴルフ5の知見が詰まった、アマチュアのための“新しい軽量シャフト”
ゴルフ5では近年、フィッティングによって蓄積してきた知見をメーカーにフィードバックし、スコアアップの助けとなる商品を開発してきた。
ミズノと共同開発した「ザ・クラフト」や、フォーティーンと共同開発した「FA-W」などのハイバウンスウェッジはその取り組みの第一歩だったが、今年ついにドライバー用のシャフトを発売するに至った。それが三菱ケミカルと共同開発した「GOLF5 VANQUISH」だ。
「GOLF5 VANQUISH」は、「Red-1」「Red-2」と「Blue-1」「Blue-2」の4モデル構成となっており、重量はすべて40g台。どんなシャフトなのか、ゴルフ5プレステージ日本橋店勤務の木村悠野フィッターに話を聞いた。

「GOLF5 VANQUISH」はゴルフ5限定で4月25日発売。「Red-1」「Red-2」と「Blue-1」「Blue-2」の4モデルがラインアップされている(写真/小林司)
「気持ちよく振れる」ことこそが最大の飛距離性能 ― 従来の常識を超えた振り心地設計
「ヘッドスピードが40m/s以下の人にカスタムシャフトの選択肢を増やしたいというのがそもそもの出発点なんです。そのため重量は40g台のみ。カスタムシャフトは50~60g台が中心で、パワーがある人にはたくさんの選択肢がありますが、これが重すぎる層の人にとってはカスタムの幅がとても狭いのが実情です。プレステージとしては、そこをカバーできるシャフトがほしかったんです」(木村さん)

ゴルフ5プレステージ日本橋店勤務の木村悠野フィッター(写真/小林司)
最大の特徴は、「振り心地」を重視した開発コンセプト。ゴルフ5では、膨大なフィッティング事例を研究した結果、その人にとっていちばん飛ばせるシャフトというのは、「気持ちよく振り切れるシャフト」であるという結論に達した。「GOLF5 VANQUISH」4つのモデルを打ち比べてみれば、誰もがどれか1つ、気持ちいいと感じるシャフトが見つかる。それこそがいちばん飛んで曲がらないベストマッチだという発想だ。
「『振り心地』を考えるにあたって、切り返しでのしなり方やそのしなり戻り、硬さなどを従来のキックポイントやフレックスといった考え方から一度離れて見直し、プレーヤーがどう感じるかを重視しました。だからフレックス表記をなくしたんです。『1』と『2』では、振動数的には『1』のほうが硬い設計ですが、ただ硬くしているだけではなく、とくに『Blue』に関しては先端剛性を変えるなど、設計も変えています。この差は試打に慣れていない方でも初心者の方でも感じられるはずですので、スペックにとらわれずにとにかく4本打ってみてほしいんです。意外な発見があるはずです」(木村さん)
特性をあえて説明するならば、「Red」の2モデルは全体的にやわらかくゆったりしなる、いわゆる粘り系。一方「Blue」の2モデルは硬いのに先端剛性を落としてあって気持ちよく走る走り系シャフト。「Red」はタメが弱めで早めにコックをほどいてリリースする人が、「Blue」はタメが強めでコックのほどきが遅い人が気持ちよく振れるシャフトになっている。

「Blue」は硬めだが先端がシャープに動く「走り系」(写真/小林司)

「Red」はやわらかめの「粘り系」だがモタつかず気持ちよく振り抜ける(写真/小林司)
「『Blue』は硬いのにちゃんとしなりを感じられる点、『Red』はやわらかいのにちゃんとしなり戻ってスムーズに振り抜ける点が、従来の先調子/手元調子といった分類の振り心地とは少し違っています。とにかく従来の既成概念を捨てて、打ち比べてみてほしいんです。必ずどれかハマる1本が見つかります」(木村さん)

「1」と「2」では硬さが違うが、従来のフレックスのような単純な硬さ違いというわけではない(写真/小林司)

「1」と「2」では硬さが違うが、従来のフレックスのような単純な硬さ違いというわけではない(写真/小林司)
ゼクシオでも試打可能!“気持ちいい”1本に出会える
現段階ではキャロウェイ、ダンロップ、ブリヂストン、ミズノ、プロギア、ヤマハ、グローブライド、マジェスティゴルフの8メーカーのヘッドで試打が可能。ダンロップでは従来ほとんどカスタムシャフトに対応していなかった「ゼクシオ」での試打・装着も実現したというので、気に入ったヘッドで試せる点も大きい。

「GOLF5 VANQUISH」が買えるのはゴルフ5だけ!(写真/小林司)
ヘッドスピード40m/s以下の人は、ぜひ実際に打ってこのフィーリングを体感していただきたい。
