
世界ランク1位でディフェンディングチャンピオンのネリー・コルダは意地を見せて予選は突破。トップとは8打差をどう巻き返すか(写真は24年シェブロン選手権。撮影/Blue Sky Photos)
意気揚々と連覇に挑んだコルダだが大会初日は4連続を含む6ボギーを叩いて5オーバー75、117位タイと大きく出遅れた。
アテストテントから出てきた彼女は涙ぐみながら「いいショットが全く打てなかった」と悔しさを滲ませ「とにかく頑張るしかない」と練習場に向かった。
一夜明け午後組でプレーしたコルダ(10番スタート)の第2ラウンドは序盤で2ボギーを叩く波乱の立ち上がり。その時点でカットラインに5打足りず先行きに暗雲が立ち込めた。しかしそこはさすが昨年7勝の世界ナンバー1。
中盤3連続バーディで盛り返すと後半2つのパー5できっちりバーディを奪い6バーディ、2ボギーの4アンダー68でホールアウト。通算1オーバー、45位タイで予選をクリアした。
もちろん孤高の女王が目指すのは予選突破ではなく連覇。しかし予選を通らなければ連覇もない。とりあえず越すべき関門はクリアした。それにまだトップとは8打差。逆転は決して楽ではないが不可能ではない。今季まだ勝利のないコルダの戦いは続く。
LPGA公式Xでは最終ホールで小さくガッツポーズをするネリー・コルダを掲載
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x.com日本勢では西郷がコルダと同じ68をマークし優勝戦戦に浮上した。初日からトップを走るリュー・ヤンとは1打差の2位タイの好位置だ。
「ショットがとても良かったのでバーディチャンスをたくさん作ることができました」と難コースで好スコアを叩き出した西郷は「(パー5での)もったいないボギーもありましたが、それ以外はすごくいいプレーだったと思うので、今日はすごく評価できるかなと思います」と手応えをにじませた。
昨年のこの大会では1打足りずに予選落ちを喫した。その悔しさをバネに竹田麗央や岩井姉妹などニューフェースが台頭するなか、昨年ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた西郷がメジャータイトルに向かって邁進中だ。
その他、竹田、岩井(千)、古江彩佳、山下美夢有が通算1アンダー32位タイ。渋野日向子と岩井(明)がイーブンパー40位タイ、畑岡奈紗は通算1オーバー46位タイにつけた。
LPGAの公式Xで紹介された山下美夢有の16番H。グリーン外からパターでバーディ
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x.com初日69で日本勢最高の10位タイだった勝みなみは5オーバー77とスコアを落とし64位タイ(2オーバー)に後退。吉田優利も勝みなみと同スコアの64位タイ。現在のカットラインが2オーバーでカットライン上にホールアウトしていない選手が3人いるため、そのうち2人が伸ばしてしまうと予選敗退になる(週末に進めるのは65位タイまで)。馬場咲希と笹生優花は6オーバーの106位タイで決勝ラウンド進出を逃した。なお、西村優菜は8番ホール(17ホール目)を終えて3オーバー。明日の競技再開後、バーディを取れば現在のカットラインに滑り込める。
▶▶▶LPGAの公式Xでネリー・コルダのシェブロン選手権2日目を振り返る
※2025年4月26日13時10分、一部加筆修正しました。