5月1日~2日の日程で千葉県にある東急セブンハンドレッドクラブ(6105Y・P72)で開催された「第1回日本女子シニアオープン 太陽生命 元気・長生きカップ」。初日6バーディ・ノーボギーの66で回った不動裕理が2日目も危なげないゴルフで難コースを攻略。トータル9アンダーで2位の鬼澤信子に4打差をつけて初代女王に輝いた。なお、ローアマチュアは不動と同い年の堀野恵美さん(トータル11オーバー)。
画像: 日本女子シニアオープンの初代クイーンに輝いた不動裕理(撮影/岡沢裕行)

日本女子シニアオープンの初代クイーンに輝いた不動裕理(撮影/岡沢裕行)

初日の5月1日は時より強い風が吹くものの、気温23度と暖かかったが、最終日は朝から気温が上がらず昼前から雨。最終組がスタートし、4番ホールでプレー中の10時17分に降雨のため一時中断。強い雨はすぐに収まり、11分後の10時28分には再開したが、終始、すっきりしない天気で雨が降ったり止んだりが続いた。

そんななかでもレギュラーツアー50勝の永久シード、不動裕理は揺るがない。3番パー3でバーディを奪い、8番パー5の3打目が先ほどまでの強雨のせいで地面に埋まるアクシデントに見舞われるも、無罰でプレイス後のアプローチをチップインバーディ。一緒に回っていた鬼澤が「裕理にはラッキーがあった」と話す一打で後続を突き放した。

画像: 鬼澤信子は13番のバーディで2打差まで追い詰めるも、続く14番でボギーとし、万事休す(撮影/岡沢裕行)

鬼澤信子は13番のバーディで2打差まで追い詰めるも、続く14番でボギーとし、万事休す(撮影/岡沢裕行)

そのあと9番パー4で2mを外しボギーとするも、後半15番、16番をしっかりバーディ。終わってみれば強風豪雨をものともせず、この日もトップスコアとなる3アンダーのトータル9アンダーで初代女王に輝いた。

「ナショナルオープンとなった今年は(優勝した)昨年に比べてグリーンが硬く、レギュラーツアーの難しいコンディションで戦っている私に有利に働いたのだと思います。2m前後を外すほど、パッティングに悩んでいた時期もありましたが、今回はグリーンとの相性が良く、(年齢が上がるに連れて優勝しづらくなるシニアのナショナルオープンで)チャンスで確実に取れたのはとても嬉しいです」

画像: 表彰式後は多くのアマチュア選手が優勝した不動裕理との写真撮影をしていた(撮影/岡沢裕行)

表彰式後は多くのアマチュア選手が優勝した不動裕理との写真撮影をしていた(撮影/岡沢裕行)

「アマチュアが同世代の女子プロとこれまで真剣勝負で回る機会があまりなかったので、今大会の参加者は喜んでいて、表彰式では囲まれていましたが」との質問には「たしかにいままでは私たち世代(45歳以上)の女性はプロとアマチュアが試合で一緒に回るということはなかったと思います。ただ、こういうプロとアマチュアが一緒に試合をすることを繰り返せれば、私たち世代のレベルアップに繋がると思いますし、こういう機会は増えていくと思います。
 
いまのゴルフファンのほとんどがレギュラーツアーを観ていると思います。30代まではステップ・アップ・ツアーにもたくさんいるので、魅せるゴルフができる。では、40代からは? というと、スコアをつくるのが上手です。(スウィングなどの)見た目だけのゴルフではない、ゴルフの上手さはアマチュアの人にはぜひ参考になると思いますので、ぜひプレーを見ていただきたい。そのためにもこういう試合をギャラリーに開放していただくことも必要だと思います」と前向きな回答で会見を締めた。

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