
パナソニックオープンで暫定首位タイの泉田琴菜(撮影/岡沢裕行)
泉田は14ホールを終えて4バーディ、1ボギーの3アンダーとした時点でサスペンデッドを迎えた。
「すごいとか言いようがないくらい風が強かったので難しかったですけど、(内容は)よかったです。アンダーで回らないと上位にはいけないのかと思っていたので、その中でこの強い風と雨だったので上々かなと思います」
スタート2ホール目の11番パー4でボギーが先にきたが、12、13番で連続バーディ。流れを呼び込むと17番パー5と後半の3番パー5でもスコアを伸ばした。今季、大会前までパーオン率が73.8889%で2位。悪条件の中でも精度の高いショット力で対応した。
中断は後半2番のティーショットを終えた後に迎えたが、動揺することなく冷静に受け止めた。
「昼ごはんをゆっくり食べました。とにかく体を冷やさないようにしていました」

一週前に行われた全米女子オープン予選で5月29日開幕する本戦の出場資格を得た泉田
1999年生まれで14歳からゴルフを始め、2021年プロテストに合格。昨年1月からジャンボ尾崎将司の指導を受け、今季は今大会前までアクサレディスの自己最高4位をはじめ6試合で予選落ちはなし。4月22日に千葉県・房総カントリークラブ房総ゴルフ場で行われた全米女子オープン(5月29日開幕、米ウィスコンシン州エリンヒルズ)の最終予選は上位5人中4位に入り出場権を獲得した。
「ジャンボさんに今年はお会いできていませんが、去年は体をよく使えと言っていただきました。そこをしっかりとやっていきます」
2日目は第1ラウンドの後半6番からプレーを再開するため、全部で22ホールの長丁場となる。
「初日はいい結果で終われたので、あと2日半しっかりと。自分の状態と相談しながら明日頑張りたいと思います」
ジャンボ門下生は佐久間朱莉が富士フィルム・スタジオアリス女子オープンで初優勝を果たし、西郷真央は米ツアーのメジャー・シェブロン選手権を制覇。そして今週は小林夢果も3アンダー69で暫定首位発進、佐久間朱莉も競技途中とはいえ2アンダーにいる。ジャンボ門下生が醸し出すいい流れも追い風にして、悲願の初優勝を目指す。