「ワールドレディスサロンパスカップ」はシーズン序盤戦のメジャー大会として獲得ポイントは3日間大会の2倍、優勝賞金額も2400万円と高額である代わりに硬く速いグリーンに深いラフとメジャー仕様の難セッティングとなっています。火曜日に雨が降ったもののグリーンのスピードはキープされていて、アンジュレーションが大きいグリーン面が作る13フィートの転がりに警戒心を高めます。
ラフの長さは70ミリに設定され、特にグリーン周りのラフは深くスコアメークに重要なアプローチ、パットの技術が問われるセッティングになっています。フェアウェイキープからスピン量や高さのある弾道でパーオンさせるショットのクオリティが求められるので、心技体のすべてが試されるメジャー大会となっています。
注目選手は畑岡奈紗、菅沼菜々、パク・ヒョンギョンの3選手
久しぶりに国内ツアーに参戦する畑岡奈紗選手は「ショットはキャリアの中でも良い状態」とスウィングの感覚も良くなっていると手ごたえを感じている様子。プロアマ大会では「私に限らず同年代は背中を追いかけて来たスーパースター」という宮里藍さんとの同組のプレーで気分も引き締まったようでした。

プロアマ大会を宮里藍さんと同組でプレーした畑岡奈紗(写真/姉崎正)
グリーンのスピードに警戒しつつこれまで使用していたセンターシャフトのパターではなく、10年ほど前に使っていたピン「ケーデンスTRパイパーT」を投入するようです。どんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみです。

背中を追うスーパースターとのプレーで気を引き締めた
続いて前週復活優勝を遂げた菅沼菜々選手。初日の強い雨風からのサスペンデッドに最終日のヒリヒリする優勝争いの中で菅沼劇場ともいうべきプレーで逃げ切ったのは自信になったはず。囲み会見では「10 番の下りで長い2m くらいのパーパットを決めることができてからリズムに乗れたというのがありました。もしも自分がテレビでみていたら、強い選手はこういった場面で落とさないだろうな、というところができていた」と勝ち方をつかんだ感があります。

QTランク102位から復活優勝を遂げた菅沼菜々はインコース7時20分スタート
元々アイアンの弾道も高くグリーンに止められるショットシェイプが持ち味なので、疲れは残っているとは思いますが注目していきましょう。
最後に韓国から世界ランキング50位以内の資格で参戦するパク・ヒョンギョン選手。韓国女子ツアーでは7勝を挙げるショットメーカー。ある程度距離も出てショートゲームも得意だというでどんなプレーを見せてくれるのか楽しみです。

韓国ツアーで7勝を挙げ世界ランキング上位の資格で参戦するパク・ヒョンギョンはインコース8時にスタート(写真/中村修)
菅沼菜々選手はインコース(10番)7時20分から櫻井心那、全美貞と、パク・ヒョンギョン選手は同じくインコース7時50分から安田祐香、菅楓華と、畑岡奈紗選手は同じくインコース8時ちょうどから河本結、佐久間朱莉とスタートします。明日も現地からのレポートをお届けします。