国内女子ツアーメジャー1戦目となる「ワールドレディスサロンパスカップ」2日目が終了。高速グリーンとアンジュレーションが生み出す難コンディションの中、優勝争いが過熱。7年ぶりの国内メジャーに参戦する畑岡奈紗に注目した。

畑岡が意地を見せた2連続バーディ

画像: 3連続ボギーを出すも、見事に取り返した畑岡(撮影/姉崎正)

3連続ボギーを出すも、見事に取り返した畑岡(撮影/姉崎正)

12時20分アウトスタートの畑岡は、ツアー初優勝を果たした佐久間朱莉、河本結と同組でラウンド。1番パー5でバーディを獲り、幸先の良いスタートを切るも6番パー3でボギーとピリッとしない。8番パー4をバーディ、9番パー5をパーセーブし前半を終える。

後半、10番から12番まで3連続ボギーとスコアを3つ落としてしまう。続く13番は111ヤードと短めのパー3をパーとし、悪い流れを断ち切ると、14番パー4、15番パー5で連続バーディ。最終ホール18番パー5の2打目に打ち出した球は右に抜け、バンカー越えの難しい状況となるが、持ち前の対応力でピンそばにつけバーディ。畑岡は2日目イーブン、トータル4アンダーの5位タイで週末に入る。

2日目を終えて畑岡は、「昨日パー5で伸ばせなかったのですが、今日は後半のパー5で2つバーディを獲れたことが良かったかなと思います。10番からの3連続ボギーは本当に痛かったですが、全体を通して取り戻せたのでよかったです。パターが緩んでしまうことで打ち切れないことが多かったのですが、ショットの調子が良く、かなり助けられたと思います」と話す畑岡は、大きなスウィング変更を行っているとのことだ。

画像: ドロー主体のスウィングの畑岡、球筋は変えずにスウィング修正を行っているという(撮影/姉崎正)

ドロー主体のスウィングの畑岡、球筋は変えずにスウィング修正を行っているという(撮影/姉崎正)

約1年前から畑岡のコーチを務め、今回キャディとして動いている高田洋平氏は、米国トゥーロ大学の整形外科理学療法学博士課程の招待教授でもあり、臨床現場で学生・理学療法士研修生の指導を行うなど異例の経歴を持つキャディだ。

畑岡のスウィングへの取り組みに対して聞くと、「彼女の場合、クラブを引っ張ってしまいヘッドが遅れてきてしまうクセがありましたが、初期の動作でしっかりヘッドに力を加えられるように取り組んでいます。ショートアイアンが引っ掛かる時はクラブを引っ張る昔のクセが出てしまっていたり、クラブを変えたことも影響していると思います。アプローチのバリエーションも増やしていて、以前は上から『カツン』と入れるアプローチしかなかったのですが、柔らかい球質と、フェース面に乗っている時間を長くするために下からすくうような方法も試しています。最後の18番もその打ち方で上手く寄せていましたね」と話した。

18番はピンまで53ヤード、かなり打ち上げている難しい状況だったが、58度で30㎝につけてバーディを奪っている。

高田コーチのスウィング改造や、アプローチのバリエーションを増やすなど、まだまだ進化が止まらない畑岡。明日は朝方まで雨予報となっいるため厳しいコンディションが予想されるが、残りの2日間、畑岡の活躍に期待したい。

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