
「ミズノプロ」ブランドの「ミズノプロS」と「ミズノプロX」が7月23日発売される
「ミズノプロ」は1982年に「ミズノプロMS」シリーズのアイアンが発売されて以来、多くの名器を生み、世界のゴルファーに愛され続けている。3月に発売された「ミズノプロS-3」もプロアマ問わず話題になっている。
そんな「ミズノプロ」から満を持してゴルフボールが発売される。これまで多くのゴルフボールをラインナップしてきたが、同ブランド名を冠にするのは初めて。一番売れた「RB566ネクストドライブ」の技術を踏襲しながら進化したのが「ミズノプロS」と「ミズノプロX」だ。
ミズノはディンプルで独自技術を確立。くぼみ(つぶ)の一番深い部分に乱流を作り、空気抵抗を生み出すゴルフボールの特許技術を持っている。

カバーを薄くすることで、コアとミッドを大型化し、ソフトなフィーリングを保ちながら反発性能を向上。さらにコアとミッドのバランスを調整することでロングゲームでは低スピン性能を発揮するという
その特許技術を進化させたのが「ミズノプロ」シリーズ。「RB566ネクストドライブ」のディンプル数を566から最適化し、新設計の「332ディンプルパターン」が高弾道低スピンを実現。カバーも薄くして反発性能をアップした、風に強いボールが誕生した。
競合他社に比べ、非常に軟らかいウレタンカバーを採用したのも特徴のひとつだという。”フェースに吸い付くような”ソフトな打感と高いアプローチ性能を実現し、ロングゲームにもショートゲームにも強いボールだと担当者は自信を持っている。
「一番苦労したのは耐久性です。軟らかいウレタンカバーの粘り気をちょっと増やすことで耐久性を出しているのが特徴になります」と担当者。昔のミズノのボールはちょっとカバーが弱いというネガティブな意見もあったというが、今回の改良で、高い耐久性を実現したことも最新ボールの大きな特徴のひとつとなった。

ディンブルの"つぶ"の見た目もにもこだわり、ディンブルサイズをできるだけ揃え、バランスよく配置しているのも特徴のひとつでツアー系らしいボールとなった
また、ミズノがリリースした「ミズノプロS」と「ミズノプロX」の性能の差は以下のとおり。
●ドライバーのスピン量は「S」が少なく、「X」がやや少ない。
●アプローチのスピン量はどちらも非常に多い。
●フィーリングは「S」が非常にソフトで「X」がソフト。
●弾道は「S」が中弾道で「X」が中高弾道。
「S」と「X」はどちらもオープン価格で、店頭参考売価は1ダース=6930円(税込み)となっている。
欧米では2月に先行販売され、完売し入荷待ちの店舗があるという。国内市場では他メーカーの人気は高いが、ミズノは「ミズノプロ」の冠でボール市場の”戦場”に割って入る。