
レーザー距離計「PowerShot GOLF」と松本一誠プロ(レッスンプロにして、2023年のロングドライブ競技日本チャンピオン。日本練習場連盟ティーチングプロ)
レーザー距離計の基本①
ズーム機能でターゲットに合わせやすい
「PowerShot GOLF」を携えてコースに出た松本プロ。様々な目標物に向かって距離を測り出す。ティーグラウンド上から、ドッグレッグの手前コーナー、ドッグレッグの奥側ラフ、フェアウェイバンカー出口側の土手、ラフに立つヤーデージ杭、はるか先の傾斜地に立つ木……。
「画面の倍率が高めなので目的を明確に認識しやすいです。しかも画面が明るく鮮明です。そのおかげで、すぐに測れます。あの遠くの木まで330ヤードありましたが、その目標も瞬時に合わせられました」(松本プロ・以下同)

ティーグラウンドから計測。はるか先のヤーデージ表示、前進4打のティーマーク、ドッグレッグ先の傾斜地の木立までは329.0ヤードだった。白の表示が平らな距離、黄色表示が高低を入れた距離。黄色表示は競技使用時OFFへ切り替え可

ティーグラウンドから計測。はるか先のヤーデージ表示、前進4打のティーマーク、ドッグレッグ先の傾斜地の木立までは329.0ヤードだった。白の表示が平らな距離、黄色表示が高低を入れた距離。黄色表示は競技使用時OFFへ切り替え可

ティーグラウンドから計測。はるか先のヤーデージ表示、前進4打のティーマーク、ドッグレッグ先の傾斜地の木立までは329.0ヤードだった。白の表示が平らな距離、黄色表示が高低を入れた距離。黄色表示は競技使用時OFFへ切り替え可

ティーグラウンドから計測。はるか先のヤーデージ表示、前進4打のティーマーク、ドッグレッグ先の傾斜地の木立までは329.0ヤードだった。白の表示が平らな距離、黄色表示が高低を入れた距離。黄色表示は競技使用時OFFへ切り替え可
補足すると「PowerShot GOLF」の画面倍率は、標準モードが6倍。ZOOMボタンを押すと12倍(デジタルズーム)。パー3のティーショットや、パー4のセカンドショットに多い150ヤード前後、180~200ヤード前後の距離はもちろん、松本プロが試したように300ヤード先の目標でも素早く測れる。測りやすさは、レーザー距離計の王道機能だ。

画面は標準モードが6倍、ZOOMモードが12倍(デジタルズーム)

画面は標準モードが6倍、ZOOMモードが12倍(デジタルズーム)
レーザー距離計の基本②
手ブレ補正機能で
正確に測りやすい!
「倍率が高くても手ブレ補正機能が付いているおかげで、画面がほとんど揺れません。瞬時に測ることができます。この距離計、本当に測りやすいです」
「実は以前、僕が使っていた他ブランドのレーザー距離計は、画面倍率は高めなのですが、そのぶん画面の揺れが大きくて、正直言って測りにくかったです。画面が揺れないよう両わきを締めて両手で支えて、そーっと狙って、やっと計測……。それでも揺れて何度も測り直したりしていました」
「この『PowerShot GOLF』は、そのストレスがなく正確に一発で計測しやすいです。画面を覗いて1~2秒でブブッとバイブレーション(計測完了の合図)が手に伝わる。これ、気持ちいいです」
「ストレスなく瞬時に正確に計測できる」とは松本プロの言葉。繰り返しになるが、これこそゴルファーがレーザー距離計に求める最大で必須の機能だろう。
レーザー距離計の基本③
ポケットサイズで軽い
「PowerShot GOLF」のサイズは、下の写真にあるようにゴルフボール2つと同等の長さで、厚さはゴルフボールよりも薄い。感覚としてはズボンのポケットに予備のボール2個を入れてプレーするのと変わらないかもしれない。というわけで、前ポケットに「PowerShot GOLF」を入れて、松本プロにドライバーショットを打ってもらった。

松本プロの手のひらよりも小さなサイズ。前ポケットに入れて、ドライバーショットを打ってもらった。「普通のレーザー距離計だとポケットがパンパンになってスウィングの邪魔になりますが、これは全く気になりませんでした」

松本プロの手のひらよりも小さなサイズ。前ポケットに入れて、ドライバーショットを打ってもらった。「普通のレーザー距離計だとポケットがパンパンになってスウィングの邪魔になりますが、これは全く気になりませんでした」

松本プロの手のひらよりも小さなサイズ。前ポケットに入れて、ドライバーショットを打ってもらった。「普通のレーザー距離計だとポケットがパンパンになってスウィングの邪魔になりますが、これは全く気になりませんでした」

松本プロの手のひらよりも小さなサイズ。前ポケットに入れて、ドライバーショットを打ってもらった。「普通のレーザー距離計だとポケットがパンパンになってスウィングの邪魔になりますが、これは全く気になりませんでした」

松本プロの手のひらよりも小さなサイズ。前ポケットに入れて、ドライバーショットを打ってもらった。「普通のレーザー距離計だとポケットがパンパンになってスウィングの邪魔になりますが、これは全く気になりませんでした」
「左側の前ポケットに入れて打ってみましたが、まったく気になりませんでした。改めて見ると、僕の手のひらよりも小さいですし、何より軽い。自分にとっての距離計の使い方は、『測ったら地面に置いてショットに入る』がルーティンでした。これは測ったらポケットに入れて、そのままショットできるので、これは楽です」
重量は約151g(SDカード込)。ボール2個(約90g)+ティーペグ数個+グリーンフォーク+ボールマーク程度の重量感か。ちなみにスマホの標準的な重さは180g前後。

長さはゴルフボール2個程度、厚さはボールよりも薄い。重量は約151g(SDカード込)

長さはゴルフボール2個程度、厚さはボールよりも薄い。重量は約151g(SDカード込)

長さはゴルフボール2個程度、厚さはボールよりも薄い。重量は約151g(SDカード込)

長さはゴルフボール2個程度、厚さはボールよりも薄い。重量は約151g(SDカード込)

長さはゴルフボール2個程度、厚さはボールよりも薄い。重量は約151g(SDカード込)
PowerShot GOLF
担当者に聞く
いったん松本プロのコース使用感から離れて「PowerShot GOLF」の開発担当に話を聞いた。
Q 製品企画の際、距離計についてアンケートを取ったと聞きました。
A レーザー距離計をすでに使用している上達意欲の高いゴルファーへアンケート調査をしたところ、「見えにくいことがある」「手ブレして測距に時間がかかる」が最大の課題だとわかりました。それをクリアするべく、電子ビューファインダーの見やすさと手ブレ補正機能による測距スピードを追求しました。(IMG製品第三開発センター プロジェクトマネージャー古川 信行さん/以下同 )
Q その他にこだわった点は?
A 上記に加えて不満点の上位に挙がったのがサイズと重さです。デジタルカメラで培った小型軽量化技術を活用し、コンパクトで操作&携帯しやすいスタイリッシュなデザインにもこだわりました。
Q 開発上、苦労した点は?
A レーザー測距とピント合わせと被写体をファインダーに表示する3つのタイミングが、使用する方に違和感を与えないよう作り込む点に苦心しましたが、測距しやすく使いやすい高品質な距離計になったと思っています。
PowerShot GOLF独自の
動画&静止画機能
松本プロはこう活かす
松本プロの使用感に戻る。ここでは「PowerShot GOLF」の独自機能、動画&静止画の撮影について聞いていった。
例えばクラブ競技の
月例会ゴルファーに
距離計測した画面自体を静止画像として保存できる「PowerShot GOLF」。これについて松本プロは……
「自分が測った距離を画面上のまま残すことができるのは、色々なメリットが考えられます。例えばメンバーとしてクラブの月例会などに出ている人はこの保存機能が役立つはず。自分が打った場面と距離が残るので、その日のゴルフを振り返る際、記憶頼りではなく、より鮮明に状況と距離を思い返せます。同じコースをプレーする次回の組み立てに、とても役立つと思います」(松本プロ・以下同)

プレー中に距離を測った画像が保存されるので、プレー後の振り返りに活用できる
実はボール探しにも
使えます
「画面が望遠なので、ショット前に狙いどころ周辺のラフ状況やライのチェックにも使えます。曲げるなら、右か、左か、そんな選択もできちゃいます(笑)。さらに、ミスの後、ラフに消えたボールを遠くから探す時にも使えます。カートで移動しながら探してライも確認できるので、次の番手選びにも役立ちます」

「倍率の高さを生かして、ボール探しツールにもなっちゃいます」(松本プロ)

「倍率の高さを生かして、ボール探しツールにもなっちゃいます」(松本プロ)
スマホの役を
距離計で賄える
「距離計で撮影して写真が残せる、動画が残せる。これってかなり新しいですよね。画像自体もくっきりで綺麗。通常、コースでスウィング動画を撮る、写真を撮る、となるとスマホ撮影の方が多いと思います。つまり、計測器とスマホの2つを携えて、持ち替えるわけです。これが距離計ひとつで賄えると、単純に楽ですし、手間も時間も掛からないので、プレーの進行にも役立ちます」

右の赤ボタンが動画撮影スイッチ、左がデジタルズーム機能ボタン。スマホで撮影するよりも手軽に撮ることができる。(※一回の撮影上限時間は59秒)

右の赤ボタンが動画撮影スイッチ、左がデジタルズーム機能ボタン。スマホで撮影するよりも手軽に撮ることができる。(※一回の撮影上限時間は59秒)
カートに乗ったまま
同伴者のスウィング撮影
「PowerShot GOLF」は、標準倍率が6倍、デジタルズーム機能使用で12倍と、カメラで言えば望遠レンズ相当。「画面を見て分かったのですが、自分は乗用カートに乗ったまま、フェアウェイにいる同伴者のアイアンショット動画が撮れる倍率です。グリーンの外からパッティングのストローク動画を撮ることもできます」
「例えば、ラウンドレッスンなどで生徒さんの動画を撮る際、スマホだと本人に近づいて撮影しようとすると、相手が構えてしまって、いつもどおりのスウィングができなかったりするんです。その点、これは遠くから気軽に撮影できます。撮った直後に、『いま、こうなってましたよ』と見せられるので、指導する側の方にもお薦めです。同伴者同士で手軽に撮り合うことも可能です」

6倍&12倍率なので、例えば、カートに乗ったまま、20~30ヤード離れた同伴者のスウィング動画、アプローチショット動画、パットのストローク動画を撮ることができる。軽い上に手ブレ補正が付いているので右手でも、左手でも気軽に撮影

6倍&12倍率なので、例えば、カートに乗ったまま、20~30ヤード離れた同伴者のスウィング動画、アプローチショット動画、パットのストローク動画を撮ることができる。軽い上に手ブレ補正が付いているので右手でも、左手でも気軽に撮影

6倍&12倍率なので、例えば、カートに乗ったまま、20~30ヤード離れた同伴者のスウィング動画、アプローチショット動画、パットのストローク動画を撮ることができる。軽い上に手ブレ補正が付いているので右手でも、左手でも気軽に撮影
PowerShot GOLFで撮影した実際の動画↓
約35ヤード離れた乗用カートから撮影、実際のアイアンショット動画
約18ヤード離れたグリーンの外から撮影、パッティング動画
(※通常の使い方なら数ラウンドバッテリーが持ちます。動画撮影など多用する場合は特に、ラウンド中のバッテリー切れを防ぐために1ラウンドないしは1日ごとの充電をお勧めします。)
画像一覧が出るので
選びやすくて便利
撮影した動画と距離計測した画面が「PowerShot GOLF」の中に保存されているので、スマホやPC※にUSBケーブル(Type-C)で接続すると画像一覧が表示されて、見たい動画や画像をチョイスしやすい。

動画も静止画もライブラリーとして一覧表示(※すべてのスマホやパソコンでの動作保証はされていません)

動画も静止画もライブラリーとして一覧表示(※すべてのスマホやパソコンでの動作保証はされていません)
“素早く、正確な距離が測れる”基本性能が秀逸で、軽量コンパクト。そして、使い道が多岐に渡るプラスアルファの撮影機能。「PowerShot GOLF」は高次元の“二刀流”距離計だった。
写真/三木崇徳、協力/太平洋クラブ市原コース