5月29日から6月1日にかけて、徳島県のグランディ鳴門ゴルフクラブ36で開催されたJLPGAツアー第11戦「リゾートトラスト レディス」において、24歳の稲垣那奈子選手がツアー初優勝を果たし、リランキング対象から外れた。第1回リランキングまで残り3試合。いま誰が当確圏内にいて、ボーダーにいる選手は誰なのかを「みんなのゴルフダイジェスト」では毎試合終了後に更新。

みんゴルが予想する第1回リランキング上位者は?

10戦目:ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ
11戦目:Sky RKBレディスクラシック
12戦目:ブリヂストンレディスオープン
13戦目:リゾートトラスト レディス
今週/14戦目:ヨネックスレディスゴルフトーナメント 2025
15週目:宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント
ランキング決定/16週目:ニチレイレディス

みんなのゴルフダイジェストでは直近3年間(2022~2024年)の第1回リランキングのポイント数から、基準を100ポイントに設定していたが、ニチレイレディスまでの半分の試合が終わり当確ラインを精査。QTランクの基準となっている35位に注目。その当時で35位の篠崎愛が保有したポイントは23.30ポイント。よって、約2倍、45ポイントを当確ラインとしている。なお、前年度第1回リランキング35位は、大出瑞月の49.30ポイントが突破ラインとなっているため一つの基準として予想することができる。

▼暫定リランキング順位 ※黒太文字は新たに当確ラインに到達した選手
1位:(QTランク20位 )菅 楓華/568.37pts
2位:(QTランク37位 )荒木 優奈/442.17pts
3位:(QTランク18位 )入谷 響/372.09pts
4位:(QTランク29位 )葭葉 ルミ/337.29pts
5位:(QTランク30位 )仲村 果乃/234.83pts
6位:(QTランク19位 )山城 奈々/227.08pts
7位:(QTランク33位 )泉田 琴菜/ 184.22
8位:(QTランク33位 )セキ・ユウティン/ 169.26pts
9位:(QTランク32位 )後藤 未有/158.84pts
10位:(QTランク36位 )吉田 鈴/157.86pts
11位:(QTランク14位 )徳永 歩/125.81pts
12位:(QTランク74位 )中村 心 125.30pts
13位:(QTランク1位 ) 永井 花奈 123.36pts
14位:(QTランク53位 )都 玲華 120.67pts
15位:(QTランク4位 )サイ・ペイイン 115.16pts
16位:(QTランク52位 )宮田 成華 114.18pts
17位:(QTランク -位 )笠 りつ子 113.10pts
18位:(QTランク -位 )木戸 愛 103.63pts
==以前の記事で設定したみんゴル予想当確ライン100pts==
19位:(QTランク10位 )髙久 みなみ 99.70pts
20位:(QTランク34位 )藤田 かれん 98.86pts
21位:(QTランク23位 )髙野 愛姫 95.58pts
22位:(QTランク31位 )沖 せいら 77.77pts
23位:(QTランク9位 )政田 夢乃 73.73pts
24位:(QTランク -位 )勝 みなみ 73.33pts
25位:(QTランク2位 )森井 あやめ 72.62pts
26位:(QTランク -位 )畑岡 奈紗 66.00pts
27位:(QTランク21位 )永嶋 花音 61.77pts
28位:(QTランク -位 )渋野 日向子 55.00pts
29位:(QTランク40位 )山路 晶 54.44pts
30位:(QTランク -位 )木下 彩 52.90pts
31位:(QTランク 8位)吉本 ここね46.78pts
32位:(QTランク 24位)三ヶ島 かな 46.30pts
==5/20で設定したみんゴル予想当確ライン45pts==

リゾートトラスト終了時点で当確圏内の人数は32名。

今大会において、みんゴル”当確”ラインに入ったのは木下彩と三ヶ島かなの2選手。三ヶ島は「リゾートトラスト レディス」の3日目に首位に立ったが、最終日はまさかの「80」で後退。それでも27位タイに入り、15.18ポイントを獲得。第1回リランキング後の職場を確保できた。

三ヶ島以上にジャンプアップし、当確圏内に入ってきたのが木下彩。前年のステップ・アップ・ツアー賞金ランク2位の資格で25年の前半戦に挑んでいるが、ブリヂストンレディスまでの10試合に出場し、予選通過はワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップの1度(62位タイ)のみ。昨年活躍したステップ・アップ・ツアーにも1試合出場しているが、それも予選落ちと不調に陥っていた。ところが、今回、初日を8位タイでスタートすると、3日目だけ3オーバーと苦戦するも、そのほかはアンダーパーでまとめ、11位タイでフィニッシュ。この試合のパーオン率が79.17%と全体で1位で、ショットが安定したことが好スコアに繋がった。11位タイは49.50ポイントを加算したおかげで、暫定リランキングが60位台だったのが一気にジャンプアップし、当確を決めた。

反対に、2025年シーズンの前半戦で主催者推薦を活用し、リランキング突破を目指してきた青木香奈子は、推薦枠7試合目となるリゾートトラスト レディスでは予選落ちとなり、ポイントを積み上げられなかった(33.36ポイントで38位)。

画像: 左から、金田、篠崎、高木、青木

左から、金田、篠崎、高木、青木

ボーダーライン上の選手

33位:(QTランキング49位)金田 久美子41.52pts
34位:(QTランキング3位)篠崎 愛38.48pts
35位:(QTランキング6位)髙木 優奈37.14pts

リランキング当確ライン(みんゴル予想は45ポイント・35位)の場合、金田久美子はあと約3.5ポイントの加算が必要。リランキングまで残り3戦だが、現時点でポイントの高い4日間競技の「宮里藍 サントリーレディス」への出場が決まっていないため、今週の「ヨネックスレディス」で単独47位(3.6ポイント)以内には入りたいところ。

また、残り6.52ポイントに迫っている篠崎愛は、QTランク3位なので残り3戦のすべてに出場できる。3試合全てで60位に入れば7ポイントを稼げる(単独60位での加算は3日間試合は2ポイント、4日間試合は3ポイントのため)ので、圏内確定となる。髙木優奈は残り3試合の出場が決まっていないので、この37.14ポイントからの積み上げがないかもしれない。暫定リランキングが髙木よりも下位でQTランクが高い、工藤優海、大出瑞月、安田彩乃、岸部桃子、小滝水音、横峯さくらなどの結果に左右されそうだ。

◆リランキングとは?

シード選手及び当該年度優勝者以外のTP(トーナメントプレーヤー)登録者が対象。メルセデス・ランキング上位順に並び替え(並び替えたリストをリランキングリストという)、リランキング実施競技から、リランキングリストに基づき出場資格を付与する。

▼リランキング実施時期
 
●第1回目
 ∟基準競技:週番号第24週「ニチレイレディス」
 ∟実施競技:週番号第25週「アース・モンダミンカップ」
 

●第2回目
 ∟基準競技:週番号第38週「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」
 ∟実施競技:週番号第40週「スタンレーレディスホンダ」

みんゴルの“当確”ラインは35位(45pts)だが、昨年の実績は?

なお、みんゴル当確ラインは、「当選確実」という言葉から、ギリギリよりも少し余裕を持って35位(45ポイント)に設定している。「では、実際にどうなのか」という声も聞こえてくるので、昨年の実績を提示しておこう。

24年実績で第1回リランキング後で、フィールドが小さくQTランキングで出場しにくい3日間競技は下記の6試合あり、リランキング対象者の出場は下記のとおり。

●北海道meiji/第1回リランキング上位者/22人、次点補充者/20人(推薦を除く出場者最下位リランク45位)
●NEC軽井沢72/第1回リランキング上位者/22人、次点補充者/19人(推薦を除く出場者最下位リランク44位)
●CAT Ladies/第1回リランキング上位者/20人、次点補充者/28人(推薦を除く出場者最下位リランク55位)
●ゴルフ5レディス/第1回リランキング上位者/18人、次点補充者/36人(推薦を除く出場者最下位リランク66位)
●住友生命Vitalityレディス 東海クラシック/第1回リランキング上位者/18人、次点補充者/19人(推薦を除く出場者最下位リランク40位)
●ミヤギテレビ杯ダンロップ女子/第1回リランキング上位者/20人、次点補充者/24人(推薦を除く出場者最下位リランク48位)

リランキング対象者が出場するには2つのカテゴリーがあり、それが「第1回リランキング上位者」と「次点補充者」。前者はその名のとおり、リランキング上位から主催者が定めた順位に入れば出場できる。後者はシード選手(永久シード選手を含む)などが出場しない場合に発生する資格で昨年は住友生命Vitalityレディス 東海クラシックのイ・チヒの40位が一番高ランクになる。

昨年ベースでいえば、公式では確実に出場できる「第1回リランキング上位者」の資格はリランキング18位まで。とはいえ、有資格者全員が出場するわけではないので、「次点補充者」で40位までが全試合(13試合・公式戦「日本女子プロ選手権」を含む)に出場できるわけだ。

ちなみに、「竹田麗央、山下美夢有などの多くの25年シーズンのシード選手が米LPGAツアーに参加するので、昨年よりもQTランクが低くても出場できる」と言われていた(「みんゴル」でもそのように紹介した)が、確認できる限りでは、そのようなことはなかった。

●Vポイント×SMBC(24年はVポイント×ENEOS)
25年/「QTランク」25名、「次点補充者」11名(QTランク36位までが出場)
24年/「QTランク」23名、「次点補充者」15名(QTランク41位までが出場)
●富士フイルム・スタジオアリス
25年/「QTランク」20名、「次点補充者」15名(QTランク37位までが出場)
24年/「QTランク」20名、「次点補充者」20名(QTランク41位までが出場)
●パナソニック オープン レディース
25年/「QTランク」19名、「次点補充者」28名(QTランク38位までが出場)
24年/「QTランク」18名、「次点補充者」20名(QTランク39位までが出場)
●Sky RKBレディス(24年はRKB×三井松島レディス)
25年/「QTランク」16名、「次点補充者」20名(QTランク37位までが出場)
24年/「QTランク」15名、「次点補充者」20名(QTランク37位までが出場)

よって、昨年の第1回リランキング40位がひとつのラインになると思われる。40位となると、現在38位の青木香奈子もこの順位のままでいけば第2回のリランキングまでの全試合に出場できることになる。

写真/大澤進二、岡沢裕行

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