6月5日から開催される「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」の練習日(3日)はあいにくの雨。そんな中、雨の中でもグローブをせず、普段と変わらないスウィングを行う小袋秀人、堀川未来夢を発見。ノーグローブを実現させたこだわりのグリップ直撃した。
“ノーグローブ派”の2人はどちらも「elite」グリップ
【1人目】小平秀人

ジュニア時代に手袋をしなかったことが影響し、現在でも“ノーグローブ派”の小袋
「ゴルフを始めた時から手袋はせずにやっていました。普通は滑るからグローブをすると思いますが、『滑らないなら、しなくていいか』という感じで今に至っています(笑)。グリップはエリート製で、少し柔らかめのグリップを使うことでフィーリングが出しやすくなりましたね。このグリップは水に強いですし、しっとり感の強いグリップがもともと好きですね」と小袋。
天候によってタオルの使い方を変えるという小袋は、「同じ状態で常に握りたいので、雨の日は乾いたタオル、晴れの日は少し湿らせたタオルでしっとり感を与えて感覚を近くしています」といい、「水分=滑る」ということはないようだ。
また、小袋はグローブをしてゴルフをした際、グリッププレッシャーが強くなったことで想定距離よりも飛びすぎてしまい、特にアイアンの距離感が合わなかったという体験から、ノーグローブを貫いているという。
【2人目】堀川未来夢

堀川は“ノーグローブ派”として有名、手の感覚を大事にしたいという
なぜグローブを付けないのかという問いに対して堀川は、「皆さんはパターや短い距離のアプローチでは手袋を外していると思いますが、外す理由は恐らく“感覚”を残すためだと思っています。私の考えでは、ドライバーからパターまで、自分の感覚を最大限に活かして打ちたいということが大きな理由です。また付ける理由に“滑るから”という意見が挙げられますが、今使っているものは全く滑らないので、滑らなければグローブを付ける理由もないですよね(笑)」とグリップの性能の高さが一役やっているという。
小袋は「ツルペタ」、堀川は「太ザラ」を使用

上:小袋秀人が使用する「Y360S」は凹凸の無いペタペタ感のあるグリップ、BLは無し
下:堀川未来夢が使用する「Y360°s XT」は内径を調整し、太めのグリップを挿している(撮影/姉崎正)
エリートグリップ関係者に話を聞くと、「小袋プロのグリップ『Y360S』は凹凸の無いツルツルで、自分の指紋に絡みつくような設計になっています。対して堀川プロは凹凸のあるものが好みとのことで『Y360°s XT』を使用しています。どちらも素材はエラストマーで、ゴムとは違い水分を吸収しないことが特長です。マイクロファイバーのタオルを使い、濡れた際はグリップを握るように水分を取ることでペタペタ感(いわゆるグリップ力)が復活してくれます。ちなみに、タオルでゴシゴシ拭くのは水を伸ばしているだけになり、水分は溝に残ったまま。握るように水分を取る方法を、是非試してみてください」と濡れたグリップの正しい拭き方を教えてくれた。ちなみに、エリートグリップはツアープロの要望を商品化することが多く、今回のグリップもプロのフィードバックを基に製造されたとのこと。
雨の日のゴルフで一度は経験しそうなクラブの“すっぽ抜け”。滑ることが理由でスウィングスピードが落ちる、逆に打点がズレた際にグリップが滑るなどの理由で、雨の日を敬遠するゴルファーは多いだろう。そんなゴルファーはエリートグリップを試してみてはいかがだろうか。
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