ベテランシングルが経験してきた、ミスを防ぐための「ちょっとした言」とは？（写真はイメージ）
調子が良い時ほど、丁寧にプレーする
今回も自分がラウンドの際に実践しているポイントをお伝えしていきたいと思います。ラウンド中、どうもうまくいかない、イメージが出ない。そうした時の対処法、また長く続けてきたことで、自分のゴルフに役立っている、と思える事をランダムにお伝えしていきたいと思います。
１・パットがショートしがちな時は、カップ奥の土手に当てるイメージで。
なぜかグリーン上でタッチが合わず、ショートばかりしてしまう。そんな日もあります。そんな時は、ストロークは変えずに狙いどころを変えます。上りのパットならカップ奥の土手に当てるように意識します。こうすることで、自然とタッチがしっかりして、届きやすくなります。
また、フックラインならカップ右手前の縁を通って左奥の土手に当てる。そんなビジュアルをイメージする事でカップインのイメージを高める事が出来ます。下りのスライスラインなら、左手前の縁から流し込む。そんなふうにカップの縁を利用してタッチをアジャストするようにしています。
２・酷いミスショットでも目線を切らさずボールの行方を追う。
とんでもないミスショットが出ると、悲嘆や驚きのあまり、ボールの行方を追わずに目線を切らしてしまう事もあるかと思いますが、私は出来るだけ目線をボールから切らさず、ボールが止まった位置を見届ける事を心がけています。もちろんロストボールを防止する意味もありますが、目的は「ミスに冷静に対処する心構え」を整える事。
「ああ、随分曲がったけどなんとか、林の奥までは行かずに止まってくれたな。よし、あそこからきっちりフェアウエイに戻そう」。こんなふうに、どんなに酷いショットが出てしまっても、それは自分が打ったもの。誰のせいでもありません。目を背けたくなるような結果でもしっかり見届ける習慣をつけることで、冷静に次のショットに対処する「タフなメンタル」を作っていく事が出来る。そんなふうに考えています。
３・向かい風のティーショットでは、ハードルを下げて。
向かい風のティーショットではどうしても身体が風に反応して力んだり、スウィングのタイミングが早くなったりして、普段通りのスイングが難しくなります。私の対処法としては、ナイスショットのハードルを下げる事。
ムキになって完璧なショットをしようとすると、かえって大きなミスに繋がります。私的には「ゴロで100ヤードでも転がってくれれば充分」くらいの気持ちで臨むようにしています。それだけアゲンストのティーショットでは痛い目に会ってきた、という事ですが、実際、向かい風では距離が落ちるだけでなく、サイドスピンも増えるため、左右の曲がり幅も大きくなります。向かい風の時はハードルを下げて謙虚な気持ちで。が正解だと思います。
４・調子の良い時ほど丁寧なプレーを。
自分で「調子良いな！」と思える時、たいてスコアが伴わない事が多いです。「グリーンに乗って当たり前」「ピンに寄って当たり前」。そんなふうに好結果が出るもの、出せるもの、と自信満々の時ほど手痛いしっっぺ返しを喰らいます。
どうしてでしょう？ やはり、好調時は、自分に対する期待値が上がるため、ピンをデッドに狙うだけの雑なプレーになったり、ちょっとしたミスが、許せなくて激しくショックを受けたりします。
「こんなはずじゃない」という、ゴルフでは最も警戒すべき危険なマインドに陥いりやすいのです。こうした時、自分が心がけているのは、「丁寧にプレーすること」。一つ一つの手順ををしっかり丁寧に。残り距離や風向きなどの状況判断、ショットの際のルーティンなどいつも行っている手順を丁寧にこなす事で、好調なショットを、好結果に一つ一つ結びつけていく。そんな姿勢でのプレーを心がけるようにしています。
どれか一つでも皆さんのゴルフの参考になれば嬉しいです。
