梅雨入りした関西地域ですが初日は曇り空で進行しています。昨日までの雨でグリーンは止まるもののスピードは12フィートと例年通りのコンディションになっています。ただラフはそこまで長くなく、イーブンパーで暫定51位とアンダーパーの戦いになっています。
今日初日は新しいシャフトを投入した選手に注目してみました。練習日とプロアマ大会は雨でしたがその中でテストを重ね、早速実戦投入した選手もいました。4アンダーで終えた小祝さくら選手はグラファイトデザインの『ツアーAD』の新作と思われる『FI』を全米女子オープンから投入しています。

4アンダー暫定5位タイで終えた小祝さくら
全米女子オープンでもコンビを組んだ古賀雄二キャディと今週もコンビを組んでいますが、古賀キャディも「今日はドライバーも良かったですが、1番のパー5でエッジ230Yを3Wで2オンし、イーグルチャンスを作りました。その3Wも同じシャフトを入れています」とシャフトチェンジが良い方向に転がったようです。

グラファイトデザイン『ツアーAD FI』
同じシャフトを投入した山路晶選手は2アンダーの暫定21位タイで終えています。まだメーカーからの発表前なのでどんなシャフトなのかは不明ですが、振りやすさと方向性、二人とも飛距離も納得できる結果になっているようです。
続いて三菱ケミカルの『テンセイ』シリーズの黒いモデルを投入したのは穴井詩選手。練習日にテストを重ね実戦投入した初日でしたが、思っているよりも少しつかまりが強い様子でした。試合の本番になると練習ラウンドや練習場よりも振れるようになる選手が多いので、こればかりは実戦で試してみないと最終的な判断は難しいところ。例えば先端を0.5インチほどカットしたり、フレックスや重量を変えてみたり、ヘッドの重量やネック調整機能やウェートの調整を繰り返して、自分に合った1本に仕上げていきます。

三菱ケミカル『テンセイ』の新作のコスメはブラック
同じ三菱ケミカルの『バンキッシュ』シリーズの新作をテストし、実戦投入したのは柏原明日架選手。以前まではボール初速やスピン量が同じくらいの選手と比べて、コースに出ると飛んでいないと新しいシャフトをテストしていました。

練習日に入念なテストを繰り返し実戦投入を決めた柏原明日架
練習場ではレーダー式の弾道測定器トラックマンとカメラ式のGCクワッドをダブルで使用し計測し、飛距離、スピン量、打ち出し角、ボール初速を徹底比較して実戦投入を決めていました。ヘッドのウェート調整機能もフルに活用し細かい調整の結果、納得できる数値を連発していましたので、実際に18番パー4で見てみると、しっかりと飛距離も出ていましたし、フェアウェイ右サイドをとらえ、バーディにつなげました。

柏原明日架は三菱ケミカル『バンキッシュ』の40g台のXフレックスを投入した
ヨネックスレディスに出場したキム・ヒョージュ選手が40g台のダブルXのシャフトを使用してたようで、この『バンキッシュ』は40g台のXフレックスが存在します。軽く硬いシャフトのブームが女子ツアーにも吹くかもしれませんね。
明日も現地からのレポートをお届けします。
※文中の順位は2025年6月12日15時30分時点の暫定
※2025年6月12日19時44分、一部加筆修正しました。