「宮里藍サントリーレディスオープン」の2日目に午前スタートでスコアを伸ばしたのは菅沼菜々、神谷そら、岡山絵里と続く。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からレポートお届け。

2日目は晴れ間がのぞき汗ばむ陽気。今日注目したのは午前のトップスタートの山城奈々、入谷響、そして、アマチュアの後藤あいの3選手です。飛ばし屋の山城、入谷選手に組み合わされたアマチュアの後藤選手ですが、2週前の「リゾートトラストレディス」に出場した際に、優勝した稲垣那奈子選手と初日、2日目を同組でプレーしキャディを務めた小畑キャディに「アマチュアの後藤あいちゃんはすごい振れていて球が飛ぶし、ハートも強い」と聞いていました。

画像: アマチュアの後藤あいはトータル3アンダーで2日目を終えた

アマチュアの後藤あいはトータル3アンダーで2日目を終えた

後藤選手は穴井詩選手のコーチでもある石井雄二コーチがキャディも務めながらサポートしていて、「楽しみな選手」とも聞いていましたのでプレーを見て来ました。出だしの1番パー5では入谷選手とほぼ同じ飛距離を見せると、2打目のレイアップは左のラフに。そこから段のかかる右ピンに対して3mに寄せてバーディ発進。2番は右ラフに外した入谷選手よりもフェアウェイを捉えたぶん、ボールは前に行き、打ち上げの距離感もピッタリに寄せて連続バーディ。

4番のパー5でも3打目をピン横からのスライスラインを決めて4ホールで3つのバーディを奪うスタートを見せました。5番、6番をボギーとするも8番でバーディを奪い前半を34でターン。

画像: ダイナミックなスウィングで飛ばし屋の入谷響と同等な飛距離を持つ後藤あい

ダイナミックなスウィングで飛ばし屋の入谷響と同等な飛距離を持つ後藤あい

いっぽうの入谷選手は前半は少し攻め切れていないような印象で、4番までパーを並べ5番でボギーが先行しますが、6番でバウンスバック。そして8番でもバーディとし35でターンします。すると11番パー3でまさかのダブルボギーで一歩後退します。しかし、ラウンド後の囲み会見では「あーあ、と思いましたがパー5もまだ残っているし、取り戻すチャンスはいくらでもある」との言葉の通りに、15番から4連続バーディで締め68とし、トータル7アンダー暫定5位タイでホールアウトしました。

練習日に入谷選手の三菱ケミカル「テンセイ」の新シャフトをテストする場で見学していると、トラックマンの数値でヘッドスピードは45m/sを超えるショットを連発していましたが少しスピン量が多く、まだまだ飛距離の伸び代は大いにあると感じました。ヘッドやシャフトの調整をしながら更なる飛距離を見せてくれることでしょう。

画像: 上り4連続バーディでトータル7アンダーまでスコアを伸ばした入谷響

上り4連続バーディでトータル7アンダーまでスコアを伸ばした入谷響

後藤選手の後半は1バーディ、1ボギーとスコアを伸ばせずに70とし、トータル3アンダー暫定25位タイでホールアウト。ラウンド後に話しを聞くと「『リゾートトラストレディス』ではウェッジの打ち方が悪くて上手く寄せられなかったので、クリーンに打つ練習をこの2週間練習をしてきて、そこは上手くできたと思います。山城さん、入谷さんの組み合わせに恵まれて、まだまだ足りないところが多く見つかったのでまた練習して明日に備えます」と頼もしいコメントでした。

山城選手は5バーディ1ボギーの68でプレーし5アンダー暫定10位タイで終えています。飛距離だけではなくピンの右や左サイドと狙いを定めたショットの精度が良く質の高いプレーのを見せてくれました。

画像: トータル5アンダーでホールアウトした山城奈々

トータル5アンダーでホールアウトした山城奈々

リーダーボードに目を移すと、午前組でスコアを伸ばしたのは神谷そら選手が65でプレーし10アンダーの暫定2位、67でプレーした岡山絵里選手が11アンダーまでスコアを伸ばして暫定1位、河本結選手も66とスコアを伸ばして暫定3位という上位陣。伸ばし合いの展開に後半組の安田祐香、青木瀬令奈、小祝さくら選手らがどれだけ伸ばせるか。明日も現地からのレポートをお届けします。

写真/中村修

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