「宮里藍 サントリーレディスオープン」の最終日、首位で出た高橋彩華が3バーディ1ボギーで逃げ切り、3年ぶりの2勝目を飾った。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からレポートお届け。

晴れ間ものぞき気温25度、風速6m/s、グリーンのスピードは12.25フィートで最終日はスタートしました。グリーンは止まるものの大会アンバサダーを務める宮里藍さんのセッティングは、ピンの近いサイドに外すと深いバンカーや下り傾斜のかかる位置に切られ、攻めなければバーディは奪えない、しかし攻めてグリーンを外すとボギーの確率が高まるという技術とマネジメント力が試されるピン位置になっていました。

画像: 「宮里藍 サントリーレディスオープン」で3年ぶりの2勝目を飾った高橋彩華

「宮里藍 サントリーレディスオープン」で3年ぶりの2勝目を飾った高橋彩華

優勝した高橋選手はボギーの数を初日に2つ、2日目、3日目はノーボギー、最終日は1つとわずかに3つに納めたことで結果的に優勝を手にしましたが、コンビを組んだ宮崎晃一キャディは「ニアサイドには外さないようセーフティに攻めることを選手と決めていた」と言います。

画像: コンビを組んだベテランの宮崎晃一キャディ(右)

コンビを組んだベテランの宮崎晃一キャディ(右)

その意図は「私は男子ツアーでキャディをやっている頃からセーフティに攻めることを選手に提言しているのですが、タイガーの5つのルールを知って、やっぱりそうだったんだ、絶対にこの方法だと思って宝物にしました。最近ではディケードゴルフ(コースマネジメントの考え方)でも取り入れているようですが、自分はその考え方を胸に練習ラウンドから選手と取り組んでいます」と教えてくれました。

タイガーの5つのルールについては17日(火)掲載の【勝者のスウィング】で解説しますが、ボギーを打たないゴルフに徹したマネジメントを4日間積み重ねたことで結果的に優勝を手にした要因になりました。

画像: ウィニングパットは神頼みで真っすぐに打ったという

ウィニングパットは神頼みで真っすぐに打ったという

優勝会見で高橋選手は「最終ホールまでボードを見ずにプレーしていました。最後に見てここから2パットで優勝だと思ったらめちゃくちゃ緊張しました」。18番は左サイドに切られたピンに対してセンターに乗せ、8mの下りのファーストパットは同組の佐久間朱莉選手のパットを参考にできると思っていたら、「入っちゃったので、タッチがわからなくなって。1m少しショートしてしましました。最後のパットは傾斜もわからなくなって神頼みの真っすぐに打ったら入ってくれました」と、プレッシャーを乗り越えて3年ぶりの優勝を飾りました。

画像: 大会アンバサダーの宮里藍さんからジャケットをかけられ満面の笑みを見せた

大会アンバサダーの宮里藍さんからジャケットをかけられ満面の笑みを見せた

表彰式では大会アンバサダーの宮里藍さんからジャケットをかけられると満面の笑顔。宮里藍さんの引退試合となった2017年の今大会でアマチュアとして出場していた高橋選手は予選ラウンドを同組でプレーしていたこともあり「感無量」と格別な2勝目を味わうことになりました。

今大会の優勝者と2位には「AIG女子オープン」(全英女子)の出場権が得られことになっており、優勝した高橋彩華、2位の岡山絵里選手が獲得。そしてメルセデスポイントランク上位3名の資格では佐久間朱莉、神谷そら、小祝さくら選手の出場権獲得が決定しています。

イギリスの地で活躍する高橋選手の姿が見られることを期待しています。

写真/有原裕晶

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