
個人戦で優勝した長﨑大星(写真は2日目。大会提供写真)
長﨑兄弟の弟・大星が個人戦で優勝
昨年の日本アマチュアを史上最年少で優勝した松山茉生が「最終日は全然スコアを伸ばせなくて、大星のおかげで(団体戦は)勝ったみたいなもの」というように、チーム最年少の長﨑大星が最終日もチームをけん引した。
2位と2打差の首位で迎えた最終日。変則的な組み合わせにより、3人いる2位の選手の動向がわからないなか、「自分のなかでは大体これくらいだろうと分かっていましたが、まさか追い付かれているとは思っていなくて」と本人がいうように、大星が16番を17アンダーでプレー中に、2位でスタートしたコロンビアのトマス・レストレポ・ハラミリョがトータル19アンダーでホールアウト。
16番ホールのバーディで1打差に迫り、1打差で迎えた最終18番でもバーディパットをしっかり沈め、19アンダーでホールアウト。
「17 番ホールくらいからもうずっと緊張してて頭回らなくなってたんですけど、しっかりコースメモ通りに攻めることができて、(最終ホールは)結果的にバーディになって良かったかなと思ってます。競ってる状況になると緊張することがあったので、この緊張のなかでも(バーディパットをしっかり)入れられたというのは自信に繋がりました」
まだ高校1年生で、身長は164cmと大きくはないが、「(年も体格も全然違う中で優勝できたことに)相手は180cmとかだったりで、ものすごい飛ばす選手が多かった中で、優勝できたのは良かったです。相手を見るっていうよりも、自分にフォーカスを当てて、集中してプレーすることができたので、そこが一番の勝因かなと」としっかり自分のプレーに徹して優勝を決めた。
今季は「アジアパシフィックアマチュアの出場」が目標と話しており、「そのために今回あるトヨタジュニアに気持ちも入れてきました。トヨタジュニアで優勝して、世界アマチュアランキングを上げるつもりだったので、そこの1歩を踏み出せたっていうところはすごい良かった」と有言実行。アジアパシフィックアマチュアの先はもちろんマスターズ。
「自分の夢がマスターズで優勝なので、高校3年までにアジアパシフィックで勝って、アマチュアのときにマスターズを経験したい。その経験を元にマスターズに挑んだほうが確実に適応能力とかも全く違うと思うので」
宮崎出身の“ビッグスター”が世界へ羽ばたく日は近い!