ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「左への引っかけを防ぐ」がテーマです。
画像: ダメージの大きい「左へのひっかけ」について考察してみた(写真はイメージ)

ダメージの大きい「左へのひっかけ」について考察してみた(写真はイメージ)

ダボ以上確定!? 致命的なミスとなる「左への引っかけ」

アイアンやUTといったクラブでグリーンを狙う際、ショットのミスとひとくちにいっても色々ありますが、今回は特にダメージの大きい「左への引っかけ」について考えていきたいと思います。

左への引っかけがなぜ致命的かというと、引っかけたボールは、低くて強いフック系の弾道になるため、グリーン上に止まってくれないばかりか、バンカーにさえ止まってくれず、OBや崖下など、大きなトラブルになりやすい、という事が挙げられます。

ほとんどのコースでは、グリーン手前に外すより、奥に外した時のほうが遥かに難しいリカバリーを迫られる事が多いと思います。

また、インパクト時にロフトが立って当たるため、想定した距離よりも大きく飛び過ぎてしまう事も多く、奥からの30ヤード以上、時には50ヤードものアプローチを強いられる事になります。これだとボギーで上がるのも難しい、そんな事態を招いてしまうのです。そんな「大事故」を起こさないために、左への引っかけを防ぐ方法を考えていきたいと思います。

まずはクラブについて。

グリーンを狙うクラブには、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、ウェッジとありますが、クラブの番手によってつかまり易い番手とそうでない番手があります。

そうしたクラブごとの特性を知っておくことで、ミスの幅を減らす事が出来ます。特につかまりやすく、左へのミスが出やすいのは、7番や9番といったショートウッド、ロフト25度以上のハイロフトユーティリティ、8、9番以下のショートアイアンです。やはりロフトの多い番手はつかまりやすく、左に行きやすいと言えます。

ではこうしたクラブをどう扱うのが良いのか。

私が心がけているのは、そうしたクラブでフェードやスライスを打つ練習をしておく事。練習場でつかまりやすいクラブで気持ち良くボールをつかまえて打っていると、コースで気持ちが入った時は大体「つかまり過ぎ」になり、手痛いミスになります。

練習では「チョイスラ」を打つくらいが丁度良い。こんなイメージなら、実戦で左へのミスを減らす事が出来ると考えています。

次にスウィングの注意点。

やはり引っかけの原因は、身体が止まって、クラブヘッドのターンが強くなる事、コースでは、どうしても「しっかりボールをミートしたい」という意識が働くため、スウィング中、身体を固定して、ヘッドをアドレスの位置に戻す。そんなスイングになりがちです。

こうなると、特に下半身、腰のターンが不足して、ヘッドが返り過ぎ、ボールが強く左に飛び出してしまう事になります。これを防ぐために、私が気をつけているのは、右腰をしっかりターンして、目標方向に大きく動かし、体重を左に乗せていく事。

ダウンからインパクトにかけて腰をターンさせようとする時、左腰ばかりに意識が行きがちですが、左腰だけの意識だと、ただ腰が引けているだけで、右サイドに体重が残ってしまい、余計に左に出やすくなってしまいます。大事なショットほど、特に下半身をしっかり使ったスウィングを心がける。そんな風に意識しています。

最後にボールのライについて。

つま先上がりのライは、左に出やすい、とはよく言われている事ですが、他にも左へのミスを警戒すべきライがあります。それは強い傾斜のあるライです。傾斜が強いライでは、スタンスを安定させるため、足を固めようとする意識が働きますし、実際、下半身の動きが制限されます。

こんなライでは強振は禁物。無理せず、スリークオーターくらいのスウィングを心がける事で左へのミスを減らせると思います。「ちょっとつかまり過ぎたな」くらいの、それほど悪くないショットが、大トラブルにつながる左への引っ掛け。そんな事態を防ぐために、少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。

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