精密さが武器になる。
プレステージの腕利きフィッターが実践する“戦えるクラブ構築術”
クラブセッティングに完璧を求めることは容易ではないが、ゴルフ5プレステージのフィッティングなら、限りなく完璧に近いセッティングを追求することができる。プレステージ新宿店の福井厚史フィッターが、とある顧客を例にとり、紹介してくれた。
「このお客さまは、ウッド類はPXG、アイアンとウェッジはエポンを選ばれました。やはりヘッド単体から考えられるパーツメーカーは細部の作り込みがしやすく、理想を求めるとここに行き着きます。この緻密さこそが高品質なセッティングを作るうえでとても重要なんです」(福井さん)

ゴルフ5プレステージ新宿店勤務のフィッター福井厚史さん(写真/小林司)

PXGとエポンで組んだ「完璧なセッティング」の例(写真/小林司)
番手 | メーカー | ヘッド | ロフト | シャフト |
---|---|---|---|---|
1W | PXG | 0311 Black Ops Tour-1 | 10.5 | フジクラ 24 ベンタス ブルー 5s |
3W 5W | PXG | 0311 Black Ops Tour-1 | 15 16 | フジクラ 24 ベンタス ブルー 5s フジクラ 24 ベンタス ブルー 6s |
4UT | PXG | 0311 Black Ops | 22 | USTマミヤ アッタス MB-HY 85s |
5I 6I 7I 8I 9I PW | エポン | AF-307 | 26 29 32 36 40 45 | 島田ゴルフ製作所 K`s-Tour 115s |
GW AW SW | エポン | Tour Wedge Limited Edition | 50 54 58 | 島田ゴルフ製作所 K`s Tour 115s |
PXGはどのモデルもヘッドにたくさんのウェイトビスがついており、これによって重量や重心位置を調整できるのが強み。
またエポンは0.2g単位でヘッド重量を管理しており、店舗からのオーダーに応じて最適なヘッド重量の個体を選べる。
いずれも基本的にヘッド単体販売のため、シャフトをゼロベースで自由に選ぶことができることも大きい。組み上がった状態で販売される一般的なクラブでは、カスタムシャフトも可能とはいえ選択肢はどうしても限られるが、PXGやエポンならカスタムのラインアップにない古めのシャフトやマイナーモデルも選べるのだ。
「もちろんロフトやライ角をオーダーに応じて変更できるので、お客さまが各番手に求める距離やつかまり具合などを精密に実現できます。さらに『この番手は少し長めに』とか『シャフトをチップカット(先端側を切る)して少し硬く』といった微調整もできるので、全番手の重量フローやバランスまで完璧にそろえられることを大前提に、それをあえて少し逸脱した微調整までできる。だから必ず結果につながるんです」(福井さん)
低スピンで叩けるPXG、打感が魅力のエポン──理想を叶えた13本
今回紹介したセッティング例を紹介すると、ドライバーはPXG「0311 Black OPS Tour-1」。小ぶりで構えやすく、叩いて飛ばせる低スピンドライバーだ。
FW・UTは3W、5W、4UTの組み合わせ。PXG「0311 Black OPS」で統一し、飛距離の階段や弾道がキレイに揃うように完璧に調整されている。アイアンはエポン「AF-307」。小ぶりな軟鉄鍛造キャビティだが、ソールのトウ側とネック部にタングステンウェイトが内蔵され、寛容性も低くない。シャフトは島田ゴルフ製作所「K's ツアー 115」で、エポンの打感をさらに際立たせた。
ウェッジは45度のPWの下に50-54-58度の3本。エポンの「ツアーウェッジ リミテッド エディション」を選んだ。

ドライバーは低スピンで飛ばせるPXG「0311 Black Ops Tour-1」。ヘッドは小ぶりだがソール前方に2つとヘッド後方に1つウェイトポートがある(写真/小林司)

ドライバーは低スピンで飛ばせるPXG「0311 Black Ops Tour-1」。ヘッドは小ぶりだがソール前方に2つとヘッド後方に1つウェイトポートがある(写真/小林司)

ドライバーは低スピンで飛ばせるPXG「0311 Black Ops Tour-1」。ヘッドは小ぶりだがソール前方に2つとヘッド後方に1つウェイトポートがある(写真/小林司)

ドライバーは低スピンで飛ばせるPXG「0311 Black Ops Tour-1」。ヘッドは小ぶりだがソール前方に2つとヘッド後方に1つウェイトポートがある(写真/小林司)

FWとUTはPXG「0311 Black OPS」で統一。15度の3W、18度の5W、22度の4UT(写真/小林司)

FWとUTはPXG「0311 Black OPS」で統一。15度の3W、18度の5W、22度の4UT(写真/小林司)

アイアンはエポン「AF-307」。小ぶりヘッドのセミキャビティで操作性と寛容性を兼備(写真/小林司)

アイアンはエポン「AF-307」。小ぶりヘッドのセミキャビティで操作性と寛容性を兼備(写真/小林司)

エポンならではの打感を生かすべく、アイアンシャフトは島田ゴルフ製作所「K's ツアー 115」をチョイス(写真/小林司)

エポンならではの打感を生かすべく、アイアンシャフトは島田ゴルフ製作所「K's ツアー 115」をチョイス(写真/小林司)

ウェッジはエポン「ツアーウェッジ リミテッドエディション」、50-54-58度の3本(写真/小林司)
このようにしてセッティングを突き詰め、クラブ面の不安要素を一切排除できれば、苦手なクラブが1本もない14本を生み出すことができる。そうなれば、1本練習するだけで全番手が上手くなれる、という世界が見えてくる。練習量が多い人がその効果をより大きくできるだけでなく、練習量が少ない人も最低限の練習量で最大の成果を得られるのだ。
決して安価なクラブではないが、あれこれ迷って買い替えるよりも、最初からこうやってビタッと決めてしまったほうがはるかに近道で結果的に低コストというケースも多い。
PXGやエポンは、上級者向けのクラブという印象を持っている人も多い。それは上級者ほどクラブ全体にこういった整合性を求めるから。これはもちろん初心者にとっても有益だ。
ご興味ある方は、ぜひゴルフ5プレステージの腕利きフィッターに相談していただきたい。