タイガー、松山英樹が長く愛用し、世界中のゴルファーから憧れられるパターブランドの魅力を追いかけるシリーズ。第81回は50年台に開発された「ブルズアイ」をオマージュして作られたツアーパターについて。

“温故知新”

画像: 画像右上:フェースのトウ寄りには、オーナーの名が刻印されている。ブルズアイとは、射撃やダーツなどの標的の中心円のこと。カップを狙い撃ちできるパター、という意味が込められている

画像右上:フェースのトウ寄りには、オーナーの名が刻印されている。ブルズアイとは、射撃やダーツなどの標的の中心円のこと。カップを狙い撃ちできるパター、という意味が込められている

ブルズアイは50年代、ジョン・ルーターJr.によって開発されたパターである。その商標は68年にアクシネットカンパニーに譲渡され、70年代まで多くのツアープロが使用して、人気を博した。

さて、写真はそんなブルズアイをオマージュして作られたツアーパターである。「当時、今田竜二プロがキャメロンのブルズアイを使って活躍していたので、同型の物をオーダーして作ってもらったんです」(オーナー談)という。

ちなみに、オリジナルのブルズアイは真鍮(しんちゅう)製だが、このパターはカーボンスチール製である。ヘビーフランジと呼ばれるフランジのあるタイプで、スタンダードなブルズアイより重心は低そうだ。

画像: ブルズアイヘビーフランジ ツアー:チャコールミスト仕上げが美しい、フランジがあるタイプのブルズアイ。バックフェースには日本限定のスコッティドッグ、チェリーブロッサム・スコッティドッグ(体の丸は日の丸を表している)のスタンプが刻印されている

ブルズアイヘビーフランジ ツアー:チャコールミスト仕上げが美しい、フランジがあるタイプのブルズアイ。バックフェースには日本限定のスコッティドッグ、チェリーブロッサム・スコッティドッグ(体の丸は日の丸を表している)のスタンプが刻印されている

また、バックフェースのトウ寄りにはスコッティドッグ、ブルズアイマークの中にはサークルTのスタンプが刻印されるなど、スコッティキャメロンならではの遊び心が感じられる。

一世を風靡したクラシカルなヘッドに、現代的なやさしさと美しさを加えて形にする。温故知新を地で行くような一本であった。

PHOTO/Takanori Miki
THANKS/スコッティキャメロン ゴルフギャラリージャパン

※週刊ゴルフダイジェスト7月29日号「キャメロンマニア宣言」より

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