海外女子メジャー今季最終戦「AIG女子オープン」最終日が行われ、この日、2アンダーとスコアを伸ばした山下美夢有がトータル11アンダーで初優勝。2打差の2位タイに勝みなみ、4打差の4位タイに竹田麗央が入った。
画像: トロフィーに口づけをする山下美夢有(Photo by Cameron Smith/R&A/R&A via Getty Images)

トロフィーに口づけをする山下美夢有(Photo by Cameron Smith/R&A/R&A via Getty Images)

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山下美夢有選手がAIG女子オープンでメジャー初優勝を果たしました。

前半で3つスコアを伸ばし、順調にプレーしていた山下選手の前に立ちはだかったのは、
イングランドのチャーリー・ハル。14番までにスコアを5つ伸ばし、山下選手に迫ります。

1打差に迫られるなかでも、山下選手は安定したプレーを続けます。後半はバーディを奪えませんでしたが、難しいパーパットを沈め続け、スコアカードにパーを並べ続けます。

2打差で迎えた18番をパーでまとめ、終わってみれば3バーディ、1ボギー。スコアをふたつ伸ばし、11アンダーで勝利を収めました。素晴らしい戦いでした。

AIG女子オープンの日本人選手の優勝は2019年の渋野日向子選手以来2勝目。今シーズンのメジャー勝利は西郷真央選手のシェブロン選手権制覇に次いでこれも2勝目となりました。

以下に、日本勢のメジャー勝利を年度別にまとめてみました。

1977 全米女子プロ 樋口尚子
2019 AIG女子オープン 渋野日向子
2021 全米女子オープン 笹生優花(※当時はフィリピン国籍登録)
2024 全米女子オープン 笹生優花
2024 アムンディ・エビアン選手権 古江彩佳
2025 シェブロン選手権 西郷真央
2025  AIG女子オープン 山下美夢有

思えば、渋野日向子選手のAIG女子オープン制覇は樋口久子さん以来42年ぶりの快挙でした。しかし、そこからは時計の針が急加速したかのように、日本勢のメジャー制覇が続きます。

2021年、当時フィリピン国籍登録だった笹生優花選手が全米女子オープンを制覇。2024年には笹生優花選手が同大会2勝目を挙げ、アムンディ・エビアン選手権で古江彩佳選手がメジャー初優勝。

そして今年も5つのメジャー大会のうち、ふたつの優勝カップを日本人選手が掲げることとなりました。

AIG女子オープンに話を戻せば、勝みなみ選手が2打差の2位タイ、竹田麗央選手が4打差の4位タイ。上位5人のうち3人が日本人という結果にもなりました。今大会、日本勢は17名が出場し、9名が予選を通り、3名がトップ5。分厚い選手層が、いつ誰が勝ってもおかしくない状態をつくっています。

AIG女子オープン、山下選手の平均飛距離は217.0ヤード。チャーリー・ハルは262.0ヤードと、50ヤード近い差がありましたが、正確無比なショットと抜群の安定感は飛距離の差を補って余りあるものでした。

黄金世代の渋野日向子選手の勝利が契機となり、“黄金期”を迎えつつあるように見える日本女子ゴルフ界。今季のメジャーは終わりましたが、日本勢のメジャー戴冠ラッシュは来年以降も続く。そんな予感に満ちた、山下選手のメジャー初優勝でした。

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※2025年8月4日9時13分、一部加筆修正しました。

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