1989年に創業したグラファイトデザイン。元々はクラブメーカーの純正シャフトを作るOEMメーカーだったが、2002年に自社ブランド「ツアーAD」を立ち上げると、瞬く間に世界のトップブランドに成長した。

株式会社グラファイトデザイン
開発部設計グループ 係長
辻本竜太氏

株式会社グラファイトデザイン
企画1部部長
髙橋雅也氏

飛んで曲がらないシャフトを目指して

画像: TOUR AD FI

TOUR AD FI

飛んで曲がらない(accuracy& distance)、究極のシャフトをツアーに展開するという意味が込められている「ツアーAD」。その初代となった「I65」は伊澤利光に使ってもらうべく、その頭文字と高弾性の65tカーボン繊維を使用したことから名付けられ、藤田寛之が2004年の国内男子幕戦で使用して優勝、2代目「W」は宮里藍が使用し話題を集め、そして2005年に現在でも愛用する選手がいる「PT」が登場してからはアルファベット2文字のモデル名が続いている。

昨年発売された「GC」は「ゲームチェンジャー」の頭文字を取ったもの。先端部の形状を従来よりも太く設計した芯金を導入した先太形状で、これまでの「ツアーAD」とは一線を画し、いわば「新生ツアーAD」第1弾と言ってもいいモデルだった。今回、新たに登場した「FI」も同形状の第2弾だとグラファイトデザインの髙橋雅也氏。

「ご存じのように『ツアーAD』は弾き系と粘り系を交互に出していますが、前作の『GC』はシンプルな弾き系だったので、今回は粘り系、つまりフェードバイアスのシャフトというのが開発の最初の流れでした」(高橋氏)

だが、実際に作るとなるとそんなに簡単ではない。

「同じ形状でも、使う材料の種類、巻き方などの組み合わせで、生み出せる性能は無限大。ミリ単位で使い方を変えることで、いくらでもできるので、どこに落とし込むかが難しいんです」(辻本氏)

「『GC』の形状と技術をベースに、最新の低重心・低スピンのヘッドと合わせたときにヘッドの性能を最大化し、初速を落とさず高打ち出しで大きく飛ばせるシャフトを目指しました。打ち出しを高くするだけなら中調子のシャフトで簡単にできるのですが、それでは振ったときのイメージと弾道が一致しない。元調子のシャフトで打ち出しを高くするには先端の動きを抑制してやることが必要なんです。そこで今回採用したのが『トルネードチップ』というこれまでにないテクノロジー。先端を新しい特殊な技術で補強することで独特な粘り感を出し、高い打ち出しを実現しています」(辻本氏)

使用選手が替えて即男子ツアーで優勝

そして、テストを繰り返し、全員の意見が一致するまでアップグレードを繰り返した末、ようやく製品として完成した。付いた名前はシャフトのパフォーマンスで弾道を革新するという意味を込めた「Ball Flight Intelligence」から「FI」。

「ただ、シャフトの感じ方は人によって異なります。スウィング軌道がアウトからなのかインサイドからなのかで打点も異なり、手に伝わる印象も球筋も変わってきます。だから新しいシャフトをプロに試してもらっても、プロの感じ方は人それぞれ。なかなか替えてもらえないこともよくあるんです。でも今回の『FI』は明らかに動きがいい」(高橋氏)

国内男子ツアーではその週から『FI』に替えた生源寺龍憲がいきなり優勝。

画像: JAPAN PLAYERSCHAMPIONSHIPby サトウ食品の週にTour AD FIに替えて優勝した生源寺龍憲

JAPAN PLAYERSCHAMPIONSHIPby サトウ食品の週にTour AD FIに替えて優勝した生源寺龍憲

「これまでは手元系のシャフトを作っても『走るね』というゴルファーがいらっしゃいました。確かに『ツアーAD』のシャフトは細身だったので材料で固めても、細い分、しなりが出てしまっていたんです。でも昨年の『GC』から太くなったことで、新たな進化を遂げました。『GC』『FI』は今後のスタンダードとなるモデルです。『ツアーAD』を打ったことのない人にも打ってほしいですね」(辻本氏)

初めましての「ツアーAD」新登場

「ツアーAD」というとプロや上級者が使うイメージが大きいが、今回、新たに登場した「ツアーAD Lia(ライア)」は「ツアーAD」史上最軽量の30g台。軽量シャフトだと先調子が多いが、「Lia」は「ツアーAD」らしい中調子。

画像: ツアーAD史上最軽量となる次世代シャフト「ツアーAD Lia」。軽量だがしっかり感があり、しなるけど戻ってくる

ツアーAD史上最軽量となる次世代シャフト「ツアーAD Lia」。軽量だがしっかり感があり、しなるけど戻ってくる

「『ツアーAD』にも40g台の軽量モデルはありますが、一般のアマチュアにはしっかりしすぎていました。『Lia』は、しなるけど戻ってくるし、軽いけどしっかり感があるので振りやすく、その分、当てやすい。年齢とともにパワーが落ちてヘッドスピードが遅くなった方や、レディスモデルだと軟らかすぎるという女性の上級者、またジュニアもこのシャフトから始めてもいいと思います。ウッド用だけでなく、『ツアーAD』史上、初めてハイブリッド用、アイアン用とフルラインナップ。初めての『ツアーAD』としてもピッタリだと思います」(高橋氏)

「TOUR AD FI」「TOUR AD Lia」の性能は?試打インプレッション記事はこちらから

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