タイガー、松山英樹が長く愛用し、世界中のゴルファーから憧れられるパターブランドの魅力を追いかけるシリーズ。第83回はキャメロンの遊び心満載のガレージパター「GRAFFITI」について。

素敵な落書き

画像: 近年、ほとんど作られなくなったと言われる貴重なガレージパターのうちの一本。S.C.G.は、スコッティキャメロンガレージの略。サークルLのスタンプは、キャメロン氏が友人とのラウンドで勝ちを収めたとき、相手のパターにジョークで敗者(Loser)を意味するLの文字を刻印したのが始まりだという

近年、ほとんど作られなくなったと言われる貴重なガレージパターのうちの一本。S.C.G.は、スコッティキャメロンガレージの略。サークルLのスタンプは、キャメロン氏が友人とのラウンドで勝ちを収めたとき、相手のパターにジョークで敗者(Loser)を意味するLの文字を刻印したのが始まりだという

GRAFFITI(落書き)と呼ばれる、溶接でデザインされた文字(SCOTTY)が目を引くガレージパターである。

ガレージパターは、キャメロン氏が気まぐれに作るパターの総称で、クラシカルなヘッドに遊び心を盛り込んだものが多い。ただ、遊び心という意味において、このパターは他の追随を許さない。

前述のグラフィティの文字はもちろんだが、バックフェースに刻まれたスコッティドッグ、スマイル、サークルTのスタンプに、サークルLのサイトドットと、遊び心のオンパレードなのである。

画像: フェースのミーリングは浅め。ネックは溶接で取り付けられている

フェースのミーリングは浅め。ネックは溶接で取り付けられている

さらに、その仕上げ(フレームドフィニッシュ)は、クロマチックブルー(スペシャルパターにのみ使用される仕上げ)が完成するまでの試作的なもので、J.A.T.の刻印(新しい試みがなされたパター
に記される)まで入っている。

いくらスコッティキャメロンといえど、ここまで楽しげなパターはなかなかない。鼻歌交まじりで落書きを描くようにパターを削る。そんなキャメロン氏の姿が思い浮かぶ一本であった。

PHOTO/Takanori Miki
THANKS/スコッティキャメロン ゴルフギャラリージャパン

※週刊ゴルフダイジェスト8月12日号「キャメロンマニア宣言」より

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初期の“サークルT”

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