
男子ゴルフの「ISPS HANDA夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント」で最年少予選通過記録に挑戦した福井誠ノ介くん。昨年ゴルフダイジェストジャパンジュニアカップ小学男子の部で優勝(写真)
福井の快挙達成は今後に先送りとなった。
伊藤誠道の14歳21日を塗り替える13歳18日でのツアー最年少予選通過は夢と消え「今日は朝からショットの調子がそんなによくなくて、その割にはスコアをまとめられたかなと思います。途中からちょっと焦っちゃったというのもあった。スタートもティーショットを左へ曲げたので、そういうところにも若干焦りがあったかなと思います」と残念そうに振り返った。
前日は4アンダー68で回り、55位で滑り出した。この日の2日目に向けて「認識はしています。予選通過というよりは、自分のゴルフでどこまでプロの環境で上位にいけるのかを知りたいです。まずはそこの経験をしっかりと積みたいです」と足元を見据えていたが、プロのカベに跳ね返された格好となった。
「昨日と一緒のゴルフをすれば予選は通ると思っていました。今日は今日のゴルフと思って朝は出ました。僕でも届く距離のコースだったので、獲れるところはしっかりバーディを獲っていこうというマネジメントだったんですけど、今日はそれがうまくいかなかった」
2012年7月28日生まれの福井は現在愛知県・春木中1年在学中。3歳のときに東海クラシックで石川遼を見てゴルフを始め、2021、23年世界ジュニア選手権で優勝。昨年10月の「ACN選手権」でレギュラーツアー初出場(予選落ち)を果たした。まだ身長155センチと育ちざかりだが、既にドライバー平均飛距離は260ヤード。周囲の期待は大きく、既に数社とスポンサー契約を結んでいる。
「石川遼選手を見ていたらスイッチが入りました。石川遼選手も目標にしています。今身長は155センチですが、ACNのときより10センチ弱は伸びました。(声変わりは昨)年末に風邪を引いてそこでのどの調子がおかしくなってから元の声に戻りませんでした」
男子ゴルフ期待の大器は将来の目標もスケールが大きい。「目標はマスターズ制覇。欲を言えば4大メジャーとオリンピックを獲りたいです。(憧れは)松山英樹プロ。いつか一緒の舞台で戦いたいです」とまだ幼さの残るマスクを輝かせた。
次戦は来週の「ISPS HANDA夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」に出場する。
「来週は聞いている限り長くてちょっとアップダウンがある。距離的には届かないホールもあるっちゃあるんですけど、だいたい届くホールでどんだけ獲れるか」
13歳が来週こそ予選を通過し快挙を成し遂げる。