
米女子ツアーで初優勝を飾った岩井明愛(PHOTO/Getty Images)
最終日はドラマチックなものとなりました。スタートの時点で、トップの明愛選手は18アンダーの単独首位。千怜選手は11アンダーの7位タイからのスタートでしたが、千怜選手が前半に2イーグルを奪うなど猛追していきます。
サンデーバックナインに入って早々、ついに千怜選手は1打差までに迫ります。世界最高峰の舞台での、双子による優勝争いというドラマのような展開です。
同組でのプレーではなかったものの、千怜選手が1打差に迫れば明愛選手が11番のバーディで突き放すといった、互いが互いを高め合うような、マッチプレー状態の優勝争いには、胸を熱くした方も多かったのではないでしょうか。
終わってみれば24アンダーまでスコアを伸ばし、2位に4打差をつけた明愛選手の圧勝劇。千怜選手は19アンダー3位タイでのフィニッシュで、無意味なタラレバですが、もし仮に千怜選手のスコアがあと1打だけ少なければ、双子でのワンツーフィニッシュでした。
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x.com考えてみれば、世界最高峰の米女子ツアーで優勝者と3位の選手がともに日本人選手というだけでもすごいこと。さらにそれが姉妹、もっといえば双子となれば、まさに前代未聞です。
同一シーズンに双子優勝。それもルーキーイヤーでの快挙。もしかしたら、前代未聞どころか空前絶後の記録となっていくかもしれませんよね。
さて、明愛選手の今シーズンを振り返ると、まずトピックとなったのは2月のホンダLPGAタイランドでの単独2位。4月のJMイーグルLA選手権でも2位にはいりますが、その後は予選落ちもあり、トップ10入りしたのは6月のマイヤーLPGAクラシックのみでした。
思えば、ホンダLPGAタイランドでの2位は、27アンダーというビッグスコアを出しながら1打及びませんでした。27アンダーというスコアを出しても勝てなかったことに米女子ツアーのレベルの高さを痛感していた明愛選手。半年を経て、今度は24アンダーというビッグスコアで大会を制して見せたのは見事の一言です。