米女子ツアーは21戦を終えて、日本が、韓国、アメリカ、欧州勢を圧倒して、勝利数を稼ぎ出している。
画像: 日本勢5勝のひとり、山下美夢有(撮影/岩本芳弘)

日本勢5勝のひとり、山下美夢有(撮影/岩本芳弘)

1位/日本 5勝
2位/韓国 4勝
3位/アメリカ 3勝
3位/スウェーデン 3勝
5位/オーストラリア 2勝
6位/ニュージーランド 1勝
6位/イングランド1勝
6位/スペイン1勝
6位/タイ1勝

これは、ここまでの米女子ツアーの国別での勝利数です。見ての通り、ここまでの21戦を通じて、もっとも勝利を挙げているのは日本勢。勝率は約23.8%となっています。

日本勢がシーズン5勝を挙げたのは、2010年以来のことです。15年前に5勝を挙げたのは、この年世界ランク1位にもなった宮里藍さん。シーズン5勝は日本勢のシーズン最多勝利でした。

その年と今年では大きく状況が異なります。複数優勝を挙げている選手はおらず、5人の選手が1勝ずつを挙げているのです。しかもそのうち4人(西郷真央、岩井千怜、山下美夢有、岩井明愛)が初優勝。5人のうち4人(竹田麗央、岩井千怜、山下美夢有、岩井明愛)がルーキーです。

2010年以降の、年度別の日本勢の優勝数を見ていきましょう。

2010年/5勝(宮里藍5勝)
2011年/2勝(宮里藍、上田桃子)
2012年/3勝(宮里藍、上田桃子、宮里美香)
2013年/0勝
2014年/0勝
2015年/0勝
2016年/0勝
2017年/0勝
2018年/2勝(畑岡奈紗2勝)
2019年/3勝(畑岡奈紗、渋野日向子、鈴木愛)
2020年/0勝
2021年/3勝(畑岡奈紗2勝、笹生優花)
2022年/2勝(畑岡奈紗、古江彩佳)
2023年/1勝(稲見萌寧)
2024年/3勝(笹生優花、古江彩佳、竹田麗央)
2025年/5勝(竹田麗央、岩井千怜、西郷真央、山下美夢有、岩井明愛)

宮里藍選手の米ツアーキャリアハイといえる2010年から8年後、畑岡奈紗選手がシーズン2勝を挙げます。その翌年、渋野日向子選手が全英女子オープンで優勝。以降、2020年こそ勝利がないものの、毎年(日本開催のTOTOジャパンクラシックを含め)優勝者が現れています。

そして2025年。13人の日本人選手が参戦し、5人の優勝者によるシーズン5勝、しかもそのうち2勝はメジャー(シェブロン選手権、AIG女子オープン)という前代未聞のシーズンとなっているのです。

こうして15年の歴史を振り返ってみると、宮里藍さんが種を蒔き、畑岡奈紗選手が水をやった土壌に、いま大輪の花が咲き乱れているような、そんな印象を受けます。しかもまだまだシーズン途中。残りシーズンで優勝者が現れてもまったく不思議ではありません。

2025年シーズンが終わったとき、何人が勝利を収めているのか。歴史的シーズンは、まだまだ続いていきます。

最強日本勢の勢いが止まらない

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